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2000安打の巨人・阿部、更新かかるもう一つの数字

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2017/8/15 6:30
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巨人の阿部慎之助が史上49人目の通算2000安打を達成した。昨年、一塁手に転向したが、元来の守備位置である捕手では野村克也氏ら4人しか果たしていない偉業。球史に残る選手の仲間入りを果たした阿部だが、今季はもう一つの数字の更新も期待される。(記録は14日現在)

通算2000安打を達成し、花束を掲げる阿部(左)=共同

通算2000安打を達成し、花束を掲げる阿部(左)=共同

金字塔を打ち立てた阿部が感謝したのは、入団当時の首脳陣だった。「原(辰徳ヘッドコーチ)さんが推薦してくれて、長嶋(茂雄監督)さんが(スタメンで)使ってくれた。それがなければ今もなかった。死ぬまで頭が上がらない思い」

ルーキーへの相反する評価

ルーキー阿部には、相反する2つの評価があった。打撃は将来の主軸候補。捕手としては成長途上。球団の柱として大きく育てるため、阿部を開幕から先発起用する決断を下したのがこの2人だった。

長嶋氏は「バッティングは大学時代からの評判通り、非凡なものを持っていた。一方で捕手としてのリード面は、プロとして経験を積む必要があると判断し、1年目から少々の失敗には目をつぶって起用し続けた」と振り返る。

初年度の阿部はキャッチングやリードなど捕手の仕事で苦戦。打率も2割2分5厘と守備の穴を埋めるほどではなく、メディアなどで厳しく批判された。「人間不信になった1年だった。まだ(それが)抜けないんだよね」。当時の苦悩を語る。

だが、若手が苦しみがちな内角球をさばく打撃技術は、当初から非凡だった。巨人のスカウトとして阿部の入団を強く推した中村和久氏は話す。「手首が柔らかく、速いレベルスイングができる元来のセンスがあり、内角の厳しいボールを右翼線に強く打てていた」

入団4年目ごろには、腰を後ろに残しながら打つ「ツイスト打法」を習得。外の変化球も強くたたけるようになった。マスクをかぶり続けることで相手の配球の読みも磨かれた。天性の才能とプロ入り後の努力がかみ合い、2012年には首位打者と打点王の2冠に輝くまでになった。

内角球をさばく阿部の打撃技術は当初から非凡だった=共同

内角球をさばく阿部の打撃技術は当初から非凡だった=共同

厳しい視線を浴びながら試合に出続けたことで、捕手としても成長。エラーの少なさを示す「守備率」や、盗塁阻止率はセ・リーグのトップ争いの常連になった。プロ入り後の16年間で7度のリーグ優勝という球団の成績は、打てる捕手としての阿部の貢献があったからこそ。

ただ、長年の捕手業はその体のあちこちに傷をつくってきた。特に14年の首のケガは重く、「手の先までしびれていた。毎日寝違えているような感じだった」。14年、15年と打率2割4分台に低迷したのもこの影響だ。

体への負担を減らすため、16年から一塁手に専念した。「そのまま(捕手を)続けていたら(現役を)もうやめていたかも」とまで言う。

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