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サウスポーの視点(山本昌)

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中日・岩瀬、引退危機乗り越え金字塔 驚きの復活劇

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2017/8/13 6:30
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中日の岩瀬仁紀が8月6日の巨人戦でプロ野球記録を塗り替える950試合目の登板を果たした。入団1年目の1999年から15年連続で50試合以上に投げた岩瀬も昨年までの3シーズンは苦しみ、昨年夏には森繁和ヘッドコーチ(現監督)に引退を申し出た。しかし引き留められて現役続行を決めた今年、見事な復活を果たした。本人には常々「やらせてもらえるならやれ」と話していた私も、正直、ここまで巻き返すとは思わなかった。驚きとともに、おめでとうの言葉を贈りたい。

入団時は私の後継者候補

同じサウスポーということにキャリアの長さも加わって、私と岩瀬はよく比べられる。そもそも岩瀬は私の後継者候補として中日に入ってきたのだ。スカウトの口説き文句は「ベテランの山本昌がもうじきいなくなる。うちに来てほしい」というもの。それが17年間も一緒にプレーすることになるのだから人生は分からない。岩瀬は人見知りで恥ずかしがり屋だが、私のことは平気だったらしい。シーズンオフには一緒に鳥取のトレーニング施設に出かけるなど仲良くさせてもらった。

岩瀬を救援に起用したのは入団時の星野監督(前列中央)らの考えだった(1998年12月)=共同

岩瀬を救援に起用したのは入団時の星野監督(前列中央)らの考えだった(1998年12月)=共同

入団当初、本人は先発をやりたがっていたが、星野仙一監督や山田久志投手コーチの考えで開幕からリリーフとして起用された。強い背筋力を生かした145キロ前後の直球と独特の軌道を描くスライダーを武器に1年目から65試合に投げて10勝2敗、防御率1.57の大活躍だった。

ボディーターンを使ったフォームは肩肘や関節への負担が少なく、長い選手寿命につながった。ひょうひょうとした性格もリリーフに合っていた。気分の上げ下げが少なく、打たれた翌日も淡々とマウンドにのぼり、何事もなかったかのように抑える。いま抑え役を務める後輩の田島慎二に見習ってほしいたくましさだ。一方、グラウンドを離れた岩瀬は控えめだ。自分を大きく見せようとするところがなく、そこが周りから慕われる。

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