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「良いものを安く」は今も是か(十字路)

2017/8/10 11:30
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 「良いものを安く売る」は日本企業のお家芸である。丁寧にものづくりをしてたくさんの人に買ってもらう。これをもって社会の役に立ち、会社も繁栄する。地に足の着いた経営理念として今も大切にしている企業は多い。だが、ここに落とし穴はないか。

 第1に、競争相手が変わった。かつては国内の同業他社であったが、今はアジア新興国企業がライバルだ。製品のモジュール化もあって質の良いものを作るようになってきた。賃金水準は上昇したとはいえ日本より安く、製品価格を低く抑えられる。これと競争するにはコストダウンの消耗戦を強いられる。

 第2に、社員の概念が変わった。かつては正社員が主流で、会社と従業員は一蓮托生(いちれんたくしょう)のようなところがあった。会社に危機が来れば従業員は賃金カットなどで我慢するが、立ち直れば経営者は労苦に報いて賃上げする。このため「安く」にもおのずと限界があった。だが、現在は非正規社員が多い。「安く」に歯止めがなくなり、それと裏腹に労働分配率は下がる一方だ。これは社会の不安定化をもたらす。

 第3に、新技術の活用が限定的になる。人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」などの画期的な技術も、まずは製品を「安く」するための生産工程効率化の道具と捉えがちだ。半面、新しいサービスを生むための活用には目が向きにくい。効率化の延長線上にイノベーションは起こりにくく、社会の発展が望めない。

 「良いものを安く」はかつて売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よしをもたらした。しかし、今もその構図は生きているか。アジアとの消耗戦、雇用の非正規化、イノベーションの欠如につながっているのであれば見直しの時期だ。盆の夏休み。自社の経営を見つめ直してみてはどうだろうか。

(関西経済同友会常任幹事 廣瀬茂夫)

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