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「太陽の中」 レーザーで作れ 大阪大(キャンパス新景)

ヘアキャップと白衣を身に着けほこりを除去するエアシャワーを浴びて、いざ中へ。

銀色に輝く長さ約300メートルのパイプ13本が、直径1.6メートルの球体に突き刺さる。大阪大吹田キャンパス(大阪府吹田市)のレーザー科学研究所の内部は巨大な機器で埋め尽くされていた。まるでSF映画の世界に迷い込んだようだ。

「地球上に降り注ぐ太陽の光を、1本のペン先に集めるようなイメージ」。大学院生、坂田匠平さん(30)はさらりと言う。パイプを通じ増大したレーザーを球体内に集め、1ミリに満たない大きさの特殊なプラスチック燃料に照射しているのだという。

目指すのは太陽の内部で起きている反応で「夢のエネルギー」と呼ばれる核融合の実現。太陽の中心温度近くまで燃料を熱せられるかが課題だ。2009年に完成した現行のレーザー装置の最大出力は世界1位を誇る。

国内外の核融合の実験施設は研究者や企業の利用が中心で、学生が実験に参加できるのは珍しいという。「強大なエネルギーを扱うため、手順について参加者同士で確認するなど、安全教育を徹底している」と研究所の有川安信講師。「偉業」の達成に向け、若い力に期待が集まっている。

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