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貝印、インド出店で調理・美容器具拡販

貝印(東京・千代田)はインドで包丁やカミソリなど調理・美容器具の販売網を拡充する。ニューデリー近郊で商品の生産体制が整ったことから販売力を底上げする。2022年までにインドの都市部に5店舗出店するほか、現地の個人商店での取り扱いも増やす。22年までにインドでの売上を現在の3倍以上の30億円に引き上げる。

8月にまずデリーの商業施設内に第1号店を出店する。敷地面積は7坪(約23平方メートル)で、カミソリや包丁などを約200商品をそろえる。今後、開設する4つの店舗では同社の調理器具を使った料理教室の開催なども検討する。現地の拡大する中間層の需要を取り込み、月の売上約170万円を目指す。

20年までに現地の個人商店19万店舗に販路を広げる計画で、現地専用の商品も販売する。例えば、インドではまな板を使う習慣がなく、食材を手にもったままカットする。食材を切りやすいように、刃の長さを短くした包丁を販売する。インド人の毛深さに応じて開発したカミソリは毛詰まりが起きないように一枚刃を採用している。

1号店で販売する商品の9割は当面、日本から輸出するが、今後は現地で稼働を始めたインド工場での生産品に段階的に切り替えていく予定だ。

日本の技術で開発した調理器具や美容器具はインドで高品質な商品として需要が高いと判断し、販売を拡充する。インドでは人口が増え続けており、同社は市場が拡大すると見ている。

今後はインドだけでなく、中国やヨーロッパでの販売拡大も加速させる方針。高品質な商品を製造・販売することでシェア確保につなげる。

グループ全体の17年3月期の売上高は465億円。国内売上比率は5割で横ばいが続いているという。少子高齢化による需要減で大きな成長は見込みにくい。海外事業を一段と強化して成長を目指す。

(企業報道部 柴田奈々)

[日経産業新聞 2017年8月2日付]

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