2017年11月20日(月)

スタジアムにスマートスピーカー、AIでファン体験向上
渡辺史敏 ジャーナリスト

AI
(1/2ページ)
2017/8/16 6:30
保存
共有
印刷
その他

スポーツイノベーターズオンライン

 スポーツの世界で、ファンに対するサービス向上に人工知能(AI)技術を導入する動きが広がっている。

イチロー選手も長らく在籍した、シアトル・マリナーズの本拠地セーフコ・フィールド

イチロー選手も長らく在籍した、シアトル・マリナーズの本拠地セーフコ・フィールド

 イチロー選手も長らく在籍した米メジャーリーグ(MLB)のシアトル・マリナーズは、今シーズンから本拠地セーフコ・フィールドに51個あるスイートボックスに、地元企業である米アマゾン・ドット・コムのスマートスピーカー「Amazon Echo(エコー)」を設置した。Echoは、同社のAIを活用した音声認識・対話機能基盤「Alexa(アレクサ)」に対応している。

 設置の目的は、観客に対する「パーソナルアシスタント」として機能させること。Echoはマリナーズ仕様にしてあり、観客が「アレクサ、マリナーズに◎◎を頼む」などと英語で語りかけるとEchoがマリナーズのスケジュールやトリビアを読み上げたり、スイートボックス内に設置されたテレビのチャンネルや音量を変更してくれる。

 飲食物を注文することも可能だ。Alexaによってゲストのさまざまな欲求・興味に答えることができるばかりでなく、スイートボックスに配する係員の人数削減につなげる狙いもありそうだ。

米アマゾン・ドット・コムのスマートスピーカー「Amazon Echo」(写真:Amazon.com)

米アマゾン・ドット・コムのスマートスピーカー「Amazon Echo」(写真:Amazon.com)

 マリナーズでインフォメーションサービスを担当するデイブ・カリー副社長は「Alexaとの連携が進化すれば、スイートボックスを訪れる観客の試合での体験を向上させる新たな手段やインタラクティブな機能を付け加えることができる」と話す。今後、Alexaを使ったサービスを追加していく考えだ。

■チャットボットをスタジアム専用アプリに

 一方、AIを用いた自動対話技術のチャットボットを導入するチームも複数登場している。米プロアイスホッケーNHLのタンパベイ・ライトニングは2017年からバーチャル・アシスタント技術を開発する米Satisi Labsと提携、同社のチャットボット機能をチームのウェブサイトや本拠地アマリー・アリーナの専用アプリに組み込んだ。

 ファンがチケットや駐車場、飲食などに関する質問を書き込むと、チャットボットの「ThunderBot(サンダーボット)」が回答する仕組みだ。将来的に、チームのフェイスブック・メッセンジャーにも導入される予定だという。

今なら有料会員限定記事がすべて読めます!
電子版10日間無料お試しキャンペーンは11月20日まで!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

日経BPの関連記事



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報