2019年6月27日(木)

ネット裏から

フォローする

日本ハム近藤無念、4割打者誕生はいつか…
スポーツライター 浜田昭八

(1/2ページ)
2017/7/23 6:30
保存
共有
印刷
その他

打率3割をマークする好打者でも「10回打って7回は失敗している」と野球人は言う。それほど打撃は難しく、奥深いものであることを強調しているのだ。3割でも難しいのだから、4割となると陸上競技100メートル競走の10秒の壁のように、非常に高いハードルだと言えるだろう。

長い歴史がある大リーグでも、シーズン打率4割を記録したのは"球聖"タイ・カッブら数少ない。それも1800年代に記録されたものが多く、1941年にテッド・ウィリアムズが4割6厘を打ったのを最後に、4割打者は生まれていない。

張本ばりのスプレーヒッター

1936年秋季リーグから始まったわが日本プロ野球では、1リーグ時代、50年からのセ、パ両リーグ時代を通じて、だれもまだ4割を打っていない。しかし、今季序盤戦で「ひょっとして」と話題を集めた選手がいた。日本ハムの近藤健介だ。2012年に横浜高からドラフト4位で入団した6年目の23歳、右投げ左打ちの捕手登録の選手である。今季は外野や指名打者で3番や5番を任され、開幕から快調に打ちまくった。

173センチ、87キロと小柄だが、スイングスピ-ドが速く、それ相応にパワーもある。フェアグラウンドいっぱいに安打をまき散らす典型的な"スプレーヒッター"だ。とりわけ外角球をぎりぎりまで呼び込んで左方向へ飛ばす痛打は、チームの先輩で3000安打をマークした張本勲を思い出させるほどだ。

日本ハム・近藤は交流戦途中まで打率4割をキープした=共同

日本ハム・近藤は交流戦途中まで打率4割をキープした=共同

開幕後1か月は固め打ちが多く、4月25日には4割6分2厘にまで打率を上げた。5月に入って調子はやや下降したが、すぐ盛り返した。小柄な左打者といえば、ちょこんとミートして、快足を生かした内野安打が多いと思われがちだが、近藤は中軸を任せられる打者にふさわしく、しっかりとスイングしてきた。

しかし、残念なことに、セ・パ交流戦の最中、6月4日に右太もも裏を痛め、同11日に登録抹消となった。その後の検査の結果、腰部椎間板ヘルニアと診断され、長期欠場は免れないらしい。この時点で出場50試合、打率4割7厘。仮にこのままシーズンを終えても規定打席数不足で、4割打者とは認められない。夏場を乗り切るのは難しかっただろうが、あの4割打法がどこまで続くか見届けたかった。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

プロ野球コラム

電子版トップスポーツトップ

ネット裏から 一覧

フォローする
適時打を放ち、ヤクルトの一塁手村上(右)と笑顔で話す日本ハム・清宮。2年目の若手が存在感を見せた3連戦だった=共同共同

 「最近は巨人より広島の方がファンを連れてきてくれる」と、阪神球団の幹部から聞いたのは2年ほど前だった。確かに、広島を迎えたときの甲子園はカープ色に染まる。真っ赤な広島のレプリカユニホームを着たファン …続き (6/9)

7日のタイガース戦で昨年9月30日以来の戦列復帰を果たしたエンゼルス・大谷翔平=共同共同

 エンゼルス・大谷翔平の戦列復帰戦を連日テレビ観戦して、日本人大リーガー第1号だった村上雅則の話を思い出した。日米の野球を取り巻く状況に違いはあるが、あのころと今とでは大リーグに対する野球ファン、メデ …続き (5/12)

オリックス戦の九回から捕手を務めた楽天・銀次。4イニングをミスなく務め、引き分けに持ち込んだ=共同共同

 捕手がいなくなったので試合ができないとなると、没収試合が宣告されて0―9の負けになる。ほかのポジションなら専門外の代役を起用できるが、捕手に関しては難しい。ケガを恐れてだれもやりたがらないし、首脳陣 …続き (4/14)

ハイライト・スポーツ

[PR]