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日本ハム近藤無念、4割打者誕生はいつか…
スポーツライター 浜田昭八

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2017/7/23 6:30
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打率3割をマークする好打者でも「10回打って7回は失敗している」と野球人は言う。それほど打撃は難しく、奥深いものであることを強調しているのだ。3割でも難しいのだから、4割となると陸上競技100メートル競走の10秒の壁のように、非常に高いハードルだと言えるだろう。

長い歴史がある大リーグでも、シーズン打率4割を記録したのは"球聖"タイ・カッブら数少ない。それも1800年代に記録されたものが多く、1941年にテッド・ウィリアムズが4割6厘を打ったのを最後に、4割打者は生まれていない。

張本ばりのスプレーヒッター

1936年秋季リーグから始まったわが日本プロ野球では、1リーグ時代、50年からのセ、パ両リーグ時代を通じて、だれもまだ4割を打っていない。しかし、今季序盤戦で「ひょっとして」と話題を集めた選手がいた。日本ハムの近藤健介だ。2012年に横浜高からドラフト4位で入団した6年目の23歳、右投げ左打ちの捕手登録の選手である。今季は外野や指名打者で3番や5番を任され、開幕から快調に打ちまくった。

173センチ、87キロと小柄だが、スイングスピ-ドが速く、それ相応にパワーもある。フェアグラウンドいっぱいに安打をまき散らす典型的な"スプレーヒッター"だ。とりわけ外角球をぎりぎりまで呼び込んで左方向へ飛ばす痛打は、チームの先輩で3000安打をマークした張本勲を思い出させるほどだ。

日本ハム・近藤は交流戦途中まで打率4割をキープした=共同

日本ハム・近藤は交流戦途中まで打率4割をキープした=共同

開幕後1か月は固め打ちが多く、4月25日には4割6分2厘にまで打率を上げた。5月に入って調子はやや下降したが、すぐ盛り返した。小柄な左打者といえば、ちょこんとミートして、快足を生かした内野安打が多いと思われがちだが、近藤は中軸を任せられる打者にふさわしく、しっかりとスイングしてきた。

しかし、残念なことに、セ・パ交流戦の最中、6月4日に右太もも裏を痛め、同11日に登録抹消となった。その後の検査の結果、腰部椎間板ヘルニアと診断され、長期欠場は免れないらしい。この時点で出場50試合、打率4割7厘。仮にこのままシーズンを終えても規定打席数不足で、4割打者とは認められない。夏場を乗り切るのは難しかっただろうが、あの4割打法がどこまで続くか見届けたかった。

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