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やっと復帰も完調遠し 日本ハム・大谷の現在地

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2017/7/18 6:30
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 首位から23ゲーム差の5位と低迷する日本ハムに大谷翔平が戻ってきた。待ちに待った投打の柱の復活をチーム浮上への起爆剤としたいところだが、状態はまだまだ復調道半ばの様子。栗山英樹監督もはやる気持ちを抑えつつ、ぐっと絞った手綱のゆるめ時を探っているようだ。(記録は7月17日現在)

力感や安定感欠けたフォーム

12日のオリックス戦に先発し、今季初登板した大谷=共同

12日のオリックス戦に先発し、今季初登板した大谷=共同

 12日、球宴前の最終戦となったオリックス戦。1軍では昨年10月22日の日本シリーズ第1戦以来、今季初先発した大谷がエンジン全開にはほど遠いのは明らかだった。先頭打者への初球から直球がひっかかってストライクが入らない。この回は併殺でしのいだが、二回に2安打1四球で満塁のピンチを招き、この日の29球目が押し出し四球となったところで降板。球速表示だけなら最速158キロと往時に近かったものの、バランスの崩れたフォームは力感、安定感ともに欠けた。「やろうとしたことは全然できなかった。出力を上げるという意味では問題なかったけれど、制御することができなかった」と振り返った。

 実戦と同じ距離での投球練習を始めたのが約1カ月前。調整登板の色が濃かったとはいえ調整不足は否めず、「キャンプでも全く投げていないのだから」。昨季は“二刀流”でフル回転し、チームを日本一に導いた右腕も今季は苦難の連続だ。日本シリーズの走塁中に痛めた右足首の影響でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を辞退。春季キャンプでも別メニュー調整を余儀なくされ、シーズンを打者限定として迎えた。

 開幕から打率4割超と打ちまくったが、4月8日のオリックス戦で一塁へ走った際に今度は左太もも裏の肉離れを発症。右足首の悪化を防ぐため、ベースを右足で踏むことや、全力疾走が首脳陣との約束事で禁じられていた。その「経過観察」のような時期に「球を打って走る」という野球の最も原理的な動きの中で起きたけがは、突出した能力とともにその体が繊細であることを改めて周囲に認識させた。

 千葉・鎌ケ谷の2軍施設での調整を経て、6月27日にはまず打者限定で1軍に復帰。それでも、栗山監督は投手としての本格復帰までには石橋をたたいて渡る構えを崩していない。試合前のフリー打撃の投手を務めた翌日の7月7日にも、「まだ10ぐらいやらなければいけないことがある。どうやってそれを潰していけるか」。12日の登板も「1度一軍で出力を上げてみるのが目標だった」とステップの一つと強調した。趨勢の決した試合の中継ぎでなく、先発での試運転も勇気がいる決断だっただろうが、それもこの存在の大きさゆえ。「時間をかけてやっていくこと。本当だったら一足飛びにいきたいけれど、丁寧に体のことを考えてやっていく」と、少なくとも球宴明け2カード目までは登板はさせない意向を示した。

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