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温度管理は任せて、日通 医薬品輸出で新施設

日本通運は7月、成田空港近くの物流センターに医薬品を扱うための新たな冷蔵・冷凍施設を稼働させた。医薬品の種類に応じて温度を一定に保ち、品質を維持する。日本の製薬会社は低温での保管・輸送が必要なバイオ医薬品などの開発に力を入れる。空港に近い立地と物流の質の高さをアピールして輸出需要を取り込む。

成田空港まで車で15分程度の場所にある物流センターに新たな施設を設けた。税関からの輸出許可や航空機の出発を待つ間に、荷物を一時的に保管する。医薬品は一般的な商品に比べて厳しい温度管理や衛生対策が必要になる。製薬各社が開発を強化しているバイオ医薬品などは低温での輸送・保管が不可欠だ。

日通の新施設は既存倉庫の約1300平方メートルのスペースを活用。セ氏20度、5度、マイナス20度程度の3段階の温度を保てる保管庫と、商品を仕分けるスペースを計10室設けた。投資額は約3億円。温度はコンピューターで24時間管理・調節できる。

同センターにはこれまでも同様の設備があったが、広さが約7倍になる。さらに、従来はトラックからの荷下ろしの際に荷物が一時的に外気に触れて温度が上がる懸念があった。新施設は低温輸送車から倉庫内に直接荷下ろしできる。

ホコリや虫よけなどの衛生対策も強化する。壁と床の接点を曲面にしてホコリがたまりにくくした。照明も虫を寄せ付けにくい発光ダイオード(LED)を採用。入り口のドアと床の間にゴム状の素材を挟み、床からの虫の進入も防ぐ。セキュリティー対策のために、360度撮影できる防犯カメラを設置し、入退室はICタグで管理する。

日本からの医薬品の輸出は足元では堅調に推移する。医薬品は物流会社にとって管理が難しい商品だが、運賃水準も高めになるため、収益性のある分野だ。日通は新施設の稼働などにより、17年度の同センターでの医薬品の取扱量を前年度の1.5~2倍に引き上げたい考えだ。

(長尾里穂)

[日経産業新聞2017年7月14日付]

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