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プレシジョン・メディシンに本格参入、コニカミノルタ

2017/7/7 23:00
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日経デジタルヘルス

コニカミノルタ 代表執行役社長 兼 CEOの山名昌衛氏(左)と産業革新機構 代表取締役社長の勝又幹英氏(右)

コニカミノルタ 代表執行役社長 兼 CEOの山名昌衛氏(左)と産業革新機構 代表取締役社長の勝又幹英氏(右)

「プレシジョン・メディシン分野に本格参入する。これから10年、20年、我々は徹底的にこの分野をやり遂げる。その決意表明だ」――。

コニカミノルタ 代表執行役社長 兼 CEOの山名昌衛氏は2017年7月6日、東京都内で開催した緊急記者会見で、このように力を込めて語った。その戦略の第1弾として、同社と産業革新機構は共同で、遺伝子診断技術を持つ米Ambry Geneticsを買収する。買収額は最大10億米ドルとなる大型案件。出資比率はコニカミノルタが60%、産業革新機構が40%となる。

コニカミノルタはこれまで、プレシジョン・メディシン分野においては「HSTT」(High Sensitive Tissue Testing)と呼ぶ独自技術を保有していた。これは、たんぱく質の存在位置と量を正確に測定する技術。これに、Ambry Geneticsが持つ遺伝子診断技術を組み合わせることが、今回の買収の狙いとなる。これにより、患者の精密なグループ化や効果的なバイオマーカーの発見などといったプレシジョン・メディシン事業を、大きく加速させる考えだ。

実際、このプレシジョン・メディシン事業だけで「5年後には1000億円の売り上げ、20%の利益率を狙う」(コニカミノルタの山名氏)と意気込む。ビジネスモデルとしては、大きく患者(病院)向け、製薬企業向けの2領域を想定する。

患者(病院)向けとしては、まずは日本において、がんを対象とした遺伝子診断サービスを2018年度に開始する予定。Ambry Geneticsが実績を持つ乳がん、卵巣がん、大腸がんなどを対象とする。

一方、製薬企業向けとしては、今後、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤などの市場が大きく伸びていくことを挙げ、これらの創薬に向けた効率化に寄与していくと述べた。「我々と同様に、フイルム技術を持つ会社が創薬そのものに参入する例もあるが、我々は創薬ではなく、あくまで早期診断、プレシジョン・メディシンを戦う土俵としていく」(コニカミノルタの山名氏)

なお、今回買収するAmbry Geneticsは、がん領域を中心とした米国の遺伝子検査市場におけるリーダー的存在という。診断を目的としたエクソーム解析試験を始め、遺伝性および非遺伝性の腫瘍、心臓疾患、呼吸器疾患、神経疾患など多数の臨床分野向け遺伝子検査を提供している。

(日経デジタルヘルス 小谷卓也)

[日経テクノロジーオンライン 2017年7月7日掲載]

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