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100キロ連戦で味わった人生最長の走行時間
編集委員 吉田誠一

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2017/7/10 6:30
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頑張っていないわけではないけれど、その頑張りが中途半端で、結局、頑張っていないのと同じようなものではないかという反省もあって、私はこの夏、100キロマラソンの連戦を自分に課した。

6月11日のいわて銀河100kmチャレンジマラソン(岩手)は冷雨の中の闘いになり、11時間31分26秒を要してゴールした。下り坂で膝を痛め、連戦を断念する理由ができたと一時はホッとしたが、あっさり膝の痛みは消え、もう一戦せざるをえなくなった。いや、喜んで連戦に挑むことにした。

日光杉並木の森閑とした中に身を置くと気持ちが引き締まった

日光杉並木の森閑とした中に身を置くと気持ちが引き締まった

第2戦は7月2日の日光100kmウルトラマラソン(栃木)。2つの大会の間隔はわずか3週間で、しかも、その間にサッカーのコンフェデレーションズカップの取材のための2週間のロシア出張があった。

日本からロシアに足を運ぶと、暦を3カ月戻したような感じで、最低気温は10度前後の日があり、最高気温もほとんど20度に達しなかった。平均すると13~16度で過ごした。

湿度以上に苦しんだ時差

そのロシアからフィンランドを経由して梅雨の日本に戻ったのが、大会の3日前の6月29日。もちろん、気温、湿度の差が私の体をいじめたが、それ以上に困ったのは時差だった。

取材で巡ったモスクワ、サンクトペテルブルク、ソチ、カザニと日本の時差は6時間。それだけなら大したことはない。

ウルトラマラソンのスタート時間は早い。日光100kmのスタートは午前4時半。モスクワ時間では午後10時半ということになる。

起床をスタートの3時間前の午前1時半としたが、それはモスクワ時間の午後7時半。考えただけで憂鬱になった。午後7時半に起きて、午後10時半から半日も走るということ?

帰国が大会間近なので体を順応させる時間はなかった。体内時計をひっくり返したような状態で、私の脳と体は訳がわからなくなっていたのではないかと思う。その影響がどの程度あったのかは計れない。

救いは大会当日の気温がさほど上がらなかったことだ。今市運動公園をスタートした午前4時半の気温は18度ほどだった。一度、降った雨もあがり、ストレスを抱えずに走り始めた。

日光市街を抜け、二荒山神社などを巡って走った

日光市街を抜け、二荒山神社などを巡って走った

スタートして間もなく、日光杉並木の森閑とした中に身を置くと気持ちが引き締まった。日光市街を抜け、東照宮、二荒山神社、輪王寺の敷地内を巡り、まずは中禅寺湖畔を目指して走る。

スタートから29キロまでは上り基調で標高差は1300メートルだという。しかも、いろは坂を上らなければならない。

しかし、このいろは坂を自分の足で上り下りできるというのが、この大会の最大の魅力であり、1600人を超える参加者(エントリーは1800人)を引きつけたのだと思う。

20キロ手前からいよいよいろは坂に入る。上りは第二いろは坂、下りが第一いろは坂で、合わせて48のヘアピンカーブがある。

腰を落とさないように気をつけながら、第二いろは坂をゆっくりと上る。どこまでいっても坂が続く。しつこいぞ、いろは坂。しかし、どういうわけか意外に爽快感がある。眼下の絶景をのぞき、こんなに上ってきたのかという感慨を味わう。

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