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サッカー・スペインリーグ会長「ネット配信 成長に期待」
ハビエル・テバス氏

2017/6/27 2:30
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Jリーグと戦略的連携協定を結ぶために来日したスペイン・プロサッカーリーグ(ラ・リーガ)のハビエル・テバス会長が、22日の調印式後に単独取材に応じた。2015年に放映権のリーグ一括管理を制度化させた功労者はその成果を大いに強調した。

Javier Tebas 弁護士。クラブ経営を経て01年にラ・リーガ副会長、13年4月から現職。54歳

Javier Tebas 弁護士。クラブ経営を経て01年にラ・リーガ副会長、13年4月から現職。54歳

――クラブが持っていた放映権をレアル・マドリードやFCバルセロナのような巨大クラブから召し上げるには大変な苦労があったのでは。

「スペイン政府と共に一括管理の法令を作ったが、過程は各クラブにその都度報告していたので驚くような反対意見はなかった。どのクラブにも対等な中身だったし、一括管理に変えてもレアルやバルサの取り分は増えはしないが減りもしないことになっていた」

「新しい法令を作る前のラ・リーガは負債を抱えたクラブが増える一方でサッカー業界全体に強い危機感があった。スペインのことわざ〈今日のパンはあっても明日はない〉という状況で、改革するなら今しかないという機運が後押しした」

――英プレミアリーグや独ブンデスリーガなど世界市場を狙う競争相手は強力だ。

「ラ・リーガには世界有数のクラブと選手がいるし、全体のレベルも高い。ただ、一つの集団としてビジネス展開するようになってまだ3年ほど。英国やドイツに比べてその部分の歴史は浅い」

「一方、数年前まで各クラブは自身の負債で頭がいっぱいだったが、今は財政が好転しスタジアムの刷新に乗り出し始めている。バルサ、レアルだけでなくレアルソシエダやアラベス、セビリアも同じ動きがある」

――5、10年先を見据えたビジネスモデルは。

「JリーグとDAZN(ダ・ゾーン)の関係のように、オンラインのプラットフォームでサッカーを見せるのは発展していく分野だろう。現在スペインに占めるネット配信のシェアは5%程度だが、3、4年後には30%くらいになるとみている。ビジネスチャンスは大きい」

「例えば、ネットフリックスにサッカー関連の情報を集めて試合を見られるようにするとか。新たな市場を開拓していくのは非常に重要だと思っている。アマゾン、フェイスブック、ツイッターも大きな可能性がある」

――中東の投資マネーに潤ってきた欧州サッカーに、サウジアラビアなど6カ国がカタールと断交した影響をどう見る。

「スポンサー契約だけでなく放映権料に関しても、あの地域のラ・リーガの放映権はカタールのbeINメディアグループと独占契約している。断交以来、ラ・リーガはサウジなどでも放送されなくなった。市場の大きさは英プレミアよりラ・リーガが大きい地域で、そこを失うのは問題だ」

(聞き手は武智幸徳)

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