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成功か否か ビデオ判定が示すサッカーの未来とは

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2017/6/23 6:30
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サッカーのコンフェデレーションズカップ・ロシア大会で導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるビデオ判定が注目を集めている。

21日(日本時間22日)までの1次リーグ6試合で6度、ビデオ判定が行われ、3度、判定が覆った。VARが大会序盤の「主役」の座を占めている。

VARによって、これまでなら見逃されていた誤審が正されたのは事実。国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は20日、さっそく「審判が正しい判定をするのにVARが役立っている。ファンが長年、望んできたことが実現した。VARに現代サッカーの未来がある」という声明を発表した。

誤審がなくなるわけではない

試合中、映像をチェックし続け、主審、副審をサポートするVARは3人。判定についてビデオで確認が必要と判断したら無線で主審に連絡する。

しかし、ビデオ判定をするのは得点、PK、一発退場、選手の誤認についてだけで、それ以外の判定には関わらない。だから、VARを導入しても誤審がなくなるわけではない。

日本サッカー協会の審判委員会は、5月28日までのJ1でクラブが異議を唱えた102件の判定を検証した結果、35件の誤審(21件がPKに関して)があったと開示している。

誤審はできる限り、なくさなければならないが、ゼロにするのは難しい。誤審も含めてサッカーというスポーツは成り立っている、とファンの多くはなかば受け入れている。

しかし、ワールドカップ(W杯)での得点を巡る誤審が物議をかもしてきたのも事実。古くは1966年のW杯イングランド大会決勝でイングランドのハーストのバーをたたいて落下したシュートはゴールラインを越えていなかったが、得点が認められた。長く「疑惑のゴール」の代表として語り継がれている。

最近では2010年のW杯南アフリカ大会で同じくイングランドのランパードのバーをたたいたシュートが完全にゴールラインを越えたにもかかわらず、ノーゴールと判定された。これを契機にFIFAは判定を3人の審判の目だけに委ねず、テクノロジーの導入へカジを切った。

14年W杯ブラジル大会ではボールがゴールを割ったかどうかを機械で判定する「ゴールラインテクノロジー」を導入した。

さらに発展させたのがVARで、昨年末、日本で開催されたクラブW杯でもテスト運用された。J1鹿島のアトレチコ・ナシオナル戦でSB西がペナルティーエリア内で倒されたシーンでビデオ判定が行われ、鹿島にPKが与えられている。

FIFAによると、5月に韓国で開催されたU-20(20歳以下)W杯では全52試合で12の判定がVARによって覆され、うち7つは試合結果を左右するものだったという。

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