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NBA制覇 歴史に名を刻んだウォリアーズの強さ
スポーツライター 杉浦大介

(1/2ページ)
2017/6/19 6:30
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 NBA(全米バスケットボール協会)の王者を決めるファイナルで、ゴールデンステイト・ウォリアーズが優勝を果たした。クリーブランド・キャバリアーズ(以下、キャブズ)との3年連続の対戦に4勝1敗で圧勝。最優秀選手(MVP)に輝いたケビン・デュラントを中心とするウォリアーズは、NBAの歴史に残るチームとの評価を勝ち得ている。この3年間で2度目の優勝を果たした現代のスーパースター軍団は、“史上最強のチーム”だったのか。

16勝1敗は史上最高勝率

 ウォリアーズは今季のプレーオフを通じて16勝1敗と圧巻の強さをみせた。ウェスタン・カンファレンス内では3つのシリーズにすべてスイープ勝利(4勝0敗)。ファイナルでも昨季王者キャブズに力の差を見せつけ、ポストシーズンの勝率.941は2001年のレイカーズの.938を上回る史上最高記録だった。

 「彼らは私が見てきた中で最高だ。毎年記録を破っているからね」

 キャブズのタイロン・ルーHC(ヘッドコーチ=監督)も、シリーズ中にそう述べていた。笑顔を浮かべながらのコメントだったが、まったくのジョークではなかったのだろう。キャブズは大黒柱レブロン・ジェームズが孤軍奮闘したが、それでもウォリアーズの勢いは止めきれなかった。

 このような結果は、ある程度は予想されていたことであった。過去2年連続MVPのステフィン・カリー、屈指のオールラウンダーとしての地位を確立したドレイモンド・グリーン、カリーと“スプラッシュ・ブラザーズ”を形成する好シューターのクレイ・トンプソンを中心に、昨季のウォリアーズは史上最多のレギュラーシーズン73勝(9敗)をマークし、2年連続でファイナルに進んだ。そんな現代の最強チームに、昨オフ、得点王4度のデュラントが加わった。

 こうして史上空前の“ビッグ4”が誕生。これほどのタレントを擁していたのだから、危なげなく優勝までたどり着いたのは驚きではない。中でも切り札的存在になったデュラントの働きはやはり大きかった。

 「移籍以降、得点だけでなく、カット、パス、ディフェンスといった他の部分にも目を向けるようになった。毎回得点しなければいけないとか、凄い仕事をしなければいけないとか考える必要はなくなった。(ウォリアーズでは)僕一人のショーでなくてもいいんだ」

 昨季まで所属していたオクラホマシティー・サンダー時代は力みも目立ったデュラントだったが、今ファイナル中にはそんなふうに語っていた。

デュラントは最後のピース

 実際に層の厚いウォリアーズではのびのびとプレーし、ファイナルでは平均35.2得点、8.4リバウンド、5.4アシストの大活躍でMVPを獲得。スターたちのエゴが衝突することもなく、目論見通りに相乗効果を生み出した。このデュラントが文字通りの“最後のピース”となり、ウォリアーズのバスケットボールは完成に至ったのだった。

 「歴史的な勝利だ。僕たちは史上最高のチームの一つとして記憶され、誰もそれを取り上げることができない」

 ファイナル終了後、チームリーダーの一人、アンドレ・イグダーラは勝ち誇った。実際にウォリアーズ勝利が濃厚になったシリーズ中盤ごろから、今季のウォリアーズと過去の強豪チームの比較が盛んにされ始めた。プレーオフ開始から15連勝でNBA記録を作ったウォリアーズは、リーグ史上最高のチームではないかという声が出てきたのである。

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