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不振のアルゼンチン W杯出場の鍵は信頼と自信
サッカージャーナリスト 沢田啓明

(2/2ページ)
2017/6/16 6:30
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45分、左CKからの流れからのクロスをCBオタメンディ(マンチェスター・シティー)がヘディングシュート。これがポストに当たって跳ね返ったところを左SBメルカード(セビージャ)が押し込んだ。

後半は中ごろからブラジルが優勢となり、CFガブリエルジェズス(マンチェスター・シティー)らのシュートがポストをたたく場面もあった。しかし、アルゼンチンはブラジルの猛攻にも必要以上に受け身にならずにボールを保持して盛り返し、1-0で勝ち切った。

試合後、サンパオリ監督は「短い練習時間しかなかったが、選手が私の考えをよく理解し、ピッチ上で表現してくれた」と勝因を語り、「ブラジルに勝てたのは大きな自信になる」と笑顔を見せた。

その4日後には、シンガポールと対戦。若手中心のメンバーで臨んだが、リズムよくショートパスをつないで決定機をつくり続け、ともに22歳で初めて代表入りしたFWコレア(セビージャ)、MFパレーデス(ローマ)らの代表初ゴールなどで6-0と圧勝した。

この2試合を通じて新監督が目指す戦い方とチームづくりの方向性が明確になり、試された若手が見事なプレーを見せ、連勝したことで選手たちが自信を取り戻した。極めて実り多いオセアニア、アジア遠征だった。

重要な8月末のウルグアイ戦

今後は8月31日に宿敵ウルグアイ(アウェー)と当たり、9月5日にベネズエラ(ホーム)と、10月5日にペルー(ホーム)と、そして10月10日にエクアドル(アウェー)と対戦する。

強烈なライバル意識が渦巻く南米予選は、強化試合とは雰囲気が全く異なる。サンパオリ監督がこれまでの中心選手に若手を融合し競争力のあるチームをつくれるかどうか。また選手たちが厳しい状況でも自分と仲間を信じ、自信を持ってプレーできるかどうかが南米予選突破のためのキーポイントだろう。

極めて重要なのが最初のウルグアイ戦。引き分け以上の結果が必要で、もし勝てば予選突破に向けて大きく前進するが、負けたら暗雲が垂れ込める。一方、ウルグアイも現在3位で、W杯出場を目指して懸命だ。両国は100年以上前から隣国のライバルとしてしのぎを削ってきた間柄だけに、壮絶な試合となるに違いない。

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