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酷暑に阻まれ日本ドロー W杯へ次が正念場
サッカージャーナリスト 大住良之

(3/3ページ)
2017/6/15 6:30
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ハリルホジッチ監督には「欧州組」にとらわれない選手選考、起用が必要だろう=共同

ハリルホジッチ監督には「欧州組」にとらわれない選手選考、起用が必要だろう=共同

これまでのハリルホジッチ監督のチームづくりを見ていると、「過去の実績(これを「経験」という言葉に置き換えてもいい)」や「欧州組」にとらわれ過ぎのように思えてならない。昨年秋の予選初戦でUAEに敗れ、タイ戦、イラク戦と苦戦が続いたのは、香川、本田、そしてFW岡崎慎司といった実績と欧州での経験をもつ選手に期待するあまり、彼らのコンディションの悪さに目をつむった結果だった。

そして今回、誰もを驚かせてMF加藤恒平(ブルガリアのPFCベロエ・スタラ・ザゴラ所属)を呼びながら、結局はイラク戦でベンチ外にした(チーム練習に加われなかった山口はベンチにいた)のが、「欧州組」に目を奪われ過ぎていることのなによりの証明だ。

実績よりコンディション

イラク戦では、酒井宏に代わって右サイドバックに入った酒井高が攻撃の場面で能力の低さを露呈し、終盤の追い込みの力になれなかったのは痛手だった。日本代表出場33試合、今回のワールドカップ予選でも7試合に出場している酒井高の「実績」と「欧州組」のレッテルを買ったのだろうが、攻撃面を考えるなら、初めて代表に選ばれたばかりながら、浦和所属でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)など海外経験も豊富なDF宇賀神友弥をどうして使わなかったのだろうか。

3月のUAE戦で「救世主」のような活躍を見せた今野は、その後負傷でまったく試合に出場していなかったのに選出し、シリア戦で60分間プレーさせて、そこでようやく自らの過ちに気づいた。

こうして見ていけば、8月31日のオーストラリア戦、9月5日のサウジアラビア戦に向けてのチームづくりのテーマは明らかだ。

欧州のリーグ、Jリーグを問わず、そのときにコンディションの良い選手を選択し、しっかりとプレーできるチームを組み立てることだ。初代表に近かったDF昌子は、イラク戦では非常に立派なプレーを見せた。井手口とボランチのコンビを組んだMF遠藤航も、「フル代表」でプレーするのはほとんど初めてだったが、守備の強さと粘りのあるプレーで90分間戦いきった。

「欧州組はシーズン終了直後で疲れている」と、先週からの連戦中にハリルホジッチ監督は何度も嘆いたが、それならもっともっとフレッシュな活躍を見せているJリーグの選手を呼ぶべきではなかったか。

日本のワールドカップ6大会連続出場は、ハリルホジッチ監督が自らを呪縛する「実績主義」「欧州第一主義」から解き放たれることができるかどうかにかかっている。

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