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テープ「公開すればいい」 コミー前FBI長官質疑の要旨

【米州総局】米上院情報特別委員会で8日午前(日本時間同日深夜)に開かれた公聴会でのコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の質疑応答部分(要旨)は次の通り。

▼質問者=リチャード・バー上院議員(共和党)

――(トランプ)大統領は一度でも大統領選へのロシア関与についてFBIの捜査を中止するよう求めたか。

「私の理解ではない」

――大統領が捜査打ち切りを求めた際、フリン前大統領補佐官は重大な法的危機にあったと思うか。大統領は司法妨害をしようとしていたのか。

「その時点でフリン氏は法的危機にあった。ロシアとの接触や接触相手について公開捜査していた。大統領の言葉を『指示』と受け止め、憂慮すべき懸念だと感じた。司法妨害なのかどうか判断するのは私の役目ではない。意図が何で、司法妨害にあたるのかは特別検察官が決めることだ」

――大統領選と関係ないところでロシアとの共謀や協調行為があった可能性を見つけたか。

「その通りだ。複雑な捜査では、関係ないところで犯罪性のある事象を見つけることがある」

▼同=マーク・ワーナー上院議員(民主党)

――大統領との会話を記録に残す必要があると感じたのはなぜか。

「会合の状況、話題、相手の人となりなど多様な要素の組み合わせだ。彼が後に会合についてウソをつくかもしれないと懸念し、文書に残すことが重要だと考えた」

――1月27日の夕食は「長官を続けたいと懇願させ、特別な関係を築く取り組み」だと感じたと証言したが、特別な関係とはどのような意味か。

「忠誠を誓わせるような関係を作る取り組みだったと思う。長官職を続けたいという私の希望をかなえ、引き換えに何かを得たがっていると感じた」

――2月14日の会合の記録を意図的に非機密文書として扱えるよう書いた理由は。

「その場でこの会合が重要で懸念すべきと考えた。文書が機密指定された場合、捜査現場での共有や公開への過程が複雑になる。機密文書でなければFBIや政府内でこのことを話し合うことが容易になる」

▼同=ジェームズ・リーシュ上院議員(共和党)

――大統領は(フリン氏追及を)やめるよう指示はしていないのか。

「言葉にはしていない」

――命令していないということか。

「命令ではない」

――過去に捜査に手心を加えて「ほしい」と言っただけで、捜査妨害やその他の犯罪に問われたケースはあるか。

「正しい回答をするだけの知識を持ち合わせていない。私が大統領の発言を繰り返すのは彼の発言を指示と受け止めたからだ。大統領が私に『(フリン氏の捜査を中止して)ほしい』と言った。私に(捜査中止を)望んだと理解した」

――「指示」と受け止めたが、大統領はそうはいっていない。

「その通りだ」

▼同=ダイアン・ファインステイン上院議員(民主党)

――なぜ解任されたと思うか。

「確かなことは分からない。大統領の発言によると、ロシア関連の捜査のせいだ。私の(捜査の)進め方が、彼に望ましくない圧力を作り出していると感じたようだ」

――(大統領執務室での会話で)なぜ「この件についてあなたと話すことはできない」と言わなかったのか。

「いい質問だ。もっと強い人間だったらそう言えたかもしれない。会話の内容に驚き動転した。どう答えるべきかで頭の中がいっぱいになった」

▼同=マルコ・ルビオ上院議員(共和党)

――(大統領執務室で話した際)大統領に「不適切な要求だ」と言ったり、大統領顧問に報告したりしたか。

「しなかった。なぜかは分からない。予期せぬ状況に動転した。動転してなくても大統領に『それは間違っている』と言えたかは分からない」

――大統領が要求したのは「忠誠」「フリン氏の捜査を手放す」「大統領が捜査対象でないと公にする」の3点か。

「その3点だ」

▼同=ロン・ワイデン上院議員(民主党)

――(1月27日の)夕食後、FBI長官でいられるかどうかは捜査をどう進めるかにかかっていると感じたか。

「結論づけることはできない。自分のクビは仕事ぶりと忠誠心の示し方を大統領がどう感じるかにかかっているとの感触は持った」

▼同=スーザン・コリンズ上院議員(共和党)

――(トランプ氏との会合の)メモは司法省以外の人間にも見せたのか。

「見せた。解任後、大統領が『(2人の会話を録音した)テープが存在しないといいな』とツイートした。金曜のことだ。週明け月曜の夜中、突然目が覚め『テープがあるのかもしれない』と思い、公の場に出る必要があると判断した。親友に頼んでメモの中身を記者と共有してもらった。(メモが公になれば)特別検察官が任命されるのではと考えたからだ」

――親友とは誰か。

「コロンビア大法科大学院の教授だ」

▼同=マーチン・ハインリック上院議員(民主党)

――大統領が忠誠を誓えと言ったと証言しているが、ホワイトハウスは否定している。どちらを信じるべきなのか。

「証言の全体を見るべきだ。なぜ大統領は司法長官ら全員を執務室から追い出して私とだけ話そうとしたのか。捜査官としてこれは非常に大事な事実だ」

▼同=アンガス・キング上院議員(無所属)

――大統領はインタビューで「職にとどまるため夕食を一緒にしたかったのだろう」と答えた。これは正しい言い分か。

「大統領が昼に電話してきた。電話を切った後、私は妻に電話し、今晩の約束はできなくなったと伝えた。その日私は妻を連れ出す予定だった」

▼同=ジョー・マンチン上院議員(民主党)

――大統領との会話の録音があると信じるか。

「大統領がツイートするまで思ってみなかった。冗談ではなく、録音テープがあったらいい。録音されていたとしても感情は害さない。むしろ全部公開すればいい」

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