電子ギフト券で気軽にお礼 メールでカード番号送付も

2017/6/16 5:40
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インターネット経由で贈ることができる「電子ギフト券」が増えている。相手の電子メールアドレスさえ知っていれば、自宅のパソコンやスマートフォンから簡単にお祝いや感謝の気持ちを伝えられる。使い方を知っておこう。

コンビニエンスストアなどで「Amazon」「楽天」といったロゴが入ったカラフルなカードが売られている。これらが電子ギフト券で、それぞれネット通販サイトのアマゾン、楽天市場で使える。学生などクレジットカードを持っていない人にとって、ネットで買い物をするための必需品になっている。

コンビニで売っている電子ギフト券は「カード型」。ギフト券としての価値はカード本体ではなく、裏面をコインなどでこすると出てくるカード番号にある。これを通販サイトの画面で入力すると、カード額面の分だけ買い物ができるわけだ。

カード型は相手に直接会ったり、直筆の手紙を添えて郵送したりする場合に適している。Amazonギフト券の額面は3000円、5000円など。コンビニによっては上限5万円まで1円単位で自由に額面を設定できるカードも扱っている。「楽天ポイントギフトカード」は3000円、5000円、1万円の3券種があり、宿泊予約サイト「楽天トラベル」の決済などにも幅広く使える。

進学祝いなどで現金を避けたい場合、図書カードの代わりに、カード型の電子ギフト券を贈ってもいいだろう。音楽や映画などに興味がありそうな相手なら、アップルのコンテンツ配信サービスで楽曲や映画、アプリなどが買える「iTunes Card」なども候補になりそうだ。ネットでは化粧箱入りのAmazonギフト券も買える。

こうした電子ギフト券の中にはクレジットカードで自宅などに居ながらネットで購入し、そのまま贈りたい相手の電子メールアドレスにカード番号を送付できるものがある。これが「電子メール型」。贈られた人はカード型と同じく、通販サイトでカード番号を入力して買い物ができる。

出版社勤務のA子さん(32)は最近、友人の出産祝いに電子メール型のAmazonギフト券を贈ることが多い。「メールアドレスさえ分かればすぐに贈れるし、相手に自由に好きな物を買ってもらえる」のがメリットだ。出産祝いのイラストや短いメッセージを添える機能もある。

スターバックスのeGiftはちょっとしたお礼に便利

スターバックスのeGiftはちょっとしたお礼に便利

出産祝いのベビー用品は相手の好みのサイズや色柄を選ぶのが難しいため、若い世代を中心に電子ギフト券を利用する人が増えているようだ。A子さんは「だれかと連名で贈りたい場合も、代表者に電子ギフト券を集約すればネット上のやり取りだけで済むし、振り込み手数料などもかからない」と話す。

消費生活アドバイザーの山崎俊輔さんが「形式ばらずに使える」と薦めるのがスターバックスコーヒーの額面500円の「eGift」。同社サイトで購入し、そのまま相手のメールアドレスかSNSにバーコードを送付する。贈られた人はスマホ画面に表示したり、紙に印刷したりしてレジで見せれば500円分のドリンク券として使える。

電子ギフト券の用途はお祝いなどに限らない。ベンチャー経営者の小関翼さんは飲食店の割り勘で、会計をした仲間に自分の負担分をAmazonギフト券で払うことがある。「ATMで現金をおろす時間がなかったときも、その場でスマホで払える。便利な通貨という感覚」という。額面を1円単位で入力すれば、端数を切り捨てたりしない完全な割り勘もできる。

気軽に贈れる電子ギフト券だが、最近はこれを悪用した詐欺が急増している。アダルトサイトの架空請求や「キャッシュバックする」と偽って高額商品を買わせる手口だ。とりわけ電子メール型は1回で数十万円を動かせるだけに、知らない相手に贈ってはいけないと肝に銘じておこう。

(関優子)

[NIKKEIプラス1 2017年6月10日付]

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