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加計学園問題、政府の説明「納得できない」8割
第322回解説 政治部次長 佐藤賢

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2017/6/1 2:00
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前川氏の発言を完全に信じ切れるというわけではないものの、政府の説明が不十分との意見が目立ちました。「証人喚問や再調査、文部科学省や内閣府のパソコンの削除データの調査など、できることを拒む姿勢がすでに真実を物語る」(55歳、女性)。政府が役所の末端に至るまで徹底した調査をしないと、逆にやましいことがあるのではないかと疑念を抱く意見は消えないでしょう。

回答者の内訳
回答総数11019
男性91%
女性9%
20代以下2%
30代5%
40代14%
50代25%
60代36%
70代16%
80代以上3%

小数点以下は四捨五入
のため合計は100%にならない

政府の説明に「納得できる」とする人の声はどうでしょうか。61歳の男性は「前川氏の個人的な恨み言に政治が付き合う必要はない」とコメントしました。

前川氏は16年6月に事務次官に就任しましたが、文科省の組織的天下り問題で今年1月、引責辞任しました。「当時は責任者として自ら辞める意向を全く示さず、地位にしがみついていた」(菅義偉官房長官)との証言もあります。こうした裏事情が絡み、政府の方が信用できるとの見方になっているようです。

前川氏の説明を「納得できる」と答えた人は全体の4分の3に上りました。どんな理由でしょうか。

「記者会見に弁護士を伴って現れ、証人喚問にも応じると言っており、覚悟の程がうかがえる」(65歳、女性)

「天下り問題の遺恨はあったとしても、わざわざ会見を開き、証人喚問にも応じると言っているのは相当な覚悟と思われる」(57歳、男性)

調査からは、おおむね前川氏の記者会見は好意的に受け止められた傾向がうかがえます。

前川氏の説明を「納得できない」とし、懐疑的な目で見る人もいます。「退職したら、在職時に知り得た情報の守秘義務はないのか」(60歳、男性)。国家公務員法100条は、公務員に「守秘義務」を退職後も課しています。

前川氏の25日の記者会見の発言への疑問もありました。前川氏は「出会い系バー」に通っていたと報じられたことについては「行ったことは事実」と認めたうえで、目的を「実地の視察調査だった」と説明しました。53歳の女性は「風俗通いを『実地調査』と言う人物は信用できない」と指摘しました。

改革に抵抗は付き物です。岩盤規制にドリルを入れて特区で突破口を開いたことは評価すべきです。前川氏が記者会見で「行政がゆがめられた」と言いましたが、それこそが特区の狙いであり、違和感を覚えます。ポイントは、獣医学部の新設計画をめぐる手続きで、政府が不当に便宜を図ったのかどうかでしょう。

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