日本サッカー世界への挑戦

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U20日本代表、東京五輪へ求められる「野心」
サッカージャーナリスト 大住良之

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2017/6/2 6:30
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東京五輪を目指す世代(2020年にU-23=23歳以下となる年代)の初めての世界への挑戦が終わった。韓国で開催されているサッカーのU-20ワールドカップ。1次リーグD組を3位で突破した日本は、ラウンド16(決勝トーナメント1回戦)でB組1位のベネズエラと対戦。0-0のまま延長まで戦ったが、延長後半に痛恨の1点を喫し、0-1で敗れた。

短期間にたくましく成長

延長戦でベネズエラに敗れはしたが、日本は充実した守備を見せた=共同

延長戦でベネズエラに敗れはしたが、日本は充実した守備を見せた=共同

敗れたものの、ベネズエラ戦はこのチームが大会スタートから10日間という短期間のうちにたくましく成長したことを実証するものだった。

5月21日の南アフリカ戦(2-1の勝利)、24日のウルグアイ戦(0-2の敗戦)、27日のイタリア戦(2-2の引き分け)ではすべて前半に失点し、後半盛り返すという展開だった。

失点はいずれも守備の甘さをつかれたもので、守備ラインの乱れ、マークのずれ、ロングボールへの対応の失敗など、いずれも基本的なことができずにシュートにもちこまれて失点した。

南アフリカ戦は後半に2点、イタリア戦では前・後半に1点ずつ得点した。ウルグアイ戦ではゴールこそ奪えなかったが、後半に立て続けにチャンスをつくって相手ゴールにシュートの雨を降らせただけに、試合序盤の守備の甘さが大きな課題だった。

しかしラウンド16のベネズエラ戦では立ち上がりだけでなく延長まで120分間を通じて守備の甘さによるピンチはほとんどなかった。ミドルシュートは打たれたものの、DF陣は最後まで粘ってブロックするなど、これが同じチームかと思われるほどの充実した守備を見せた。

そして守っているだけでなく、回数が多かったとはいえないが、日本らしいパス回しから何回もチャンスをつくった。

冨安(左)は守備面で最も成長した=共同

冨安(左)は守備面で最も成長した=共同

守備面で最も成長したのはセンターバックのDF冨安健洋(福岡)だろう。南アフリカ戦でオウンゴールを献上しただけでなく、イタリア戦ではバックパスを相手に奪われるなど非常にばたばたした印象があったが、このベネズエラ戦ではほぼノーミス。相手のドリブルもしっかりと止め、味方へのカバーもよく、延長戦までも戦えたのは彼の守備に負うところが大きい。決勝点のときにはマーク相手を見失ったようだったが、この大会の4試合にフル出場して大きく成長した一人だ。

もう一人、この大会で一挙に飛翔(ひしょう)したのがMF堂安律(G大阪)だ。左利きの右サイドMF。日本が記録した4得点のうち3点を決めた。

南アフリカ戦ではFW久保建英(FC東京)とのパス交換で鮮やかな逆転(決勝)ゴールを決め、イタリア戦ではMF遠藤渓太(横浜M)のクロスに飛び込んで左足のつま先で触れて1点、さらにペナルティーエリアの外からドリブルで入って3人の相手DFを抜き、日本にとって値千金(この1点で日本は決勝トーナメントに進出した)の同点ゴールを決めた。

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