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U20日本代表、東京五輪へ求められる「野心」
サッカージャーナリスト 大住良之

(3/3ページ)
2017/6/2 6:30
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日本がペナルティーエリア付近まで攻め込む状況を数多くつくりだせる試合であれば、その天才ぶりがもっともっと発揮されただろう。しかしその前の段階でボールを預けられても、まだ成長期の体ではもちこたえられなかった。ウルグアイ戦では小川の負傷で20分から出場、ウルグアイ守備陣の暴力的な当たりにさらされ、少し気の毒だった。3年後の東京五輪で圧倒的な存在になる可能性は十分ある。しかし今回のU-20に準備ができた状態だったとは言いがたい。

久保(中)は3年後の東京五輪で圧倒的な存在になる可能性は十分ある=共同

久保(中)は3年後の東京五輪で圧倒的な存在になる可能性は十分ある=共同

この大会の他の試合を見て、多くが「インテンシティー(強度)」の高い試合であることに驚いた。身体的にも精神的にも、選手たちは90分間スプリントを繰り返し、体をぶつけて戦い続ける準備ができていた。日本と同じグループのウルグアイ-イタリア戦が、まさにそうした試合だった。そうしたサッカーに対し、日本はまだ子供っぽさが抜けないサッカーで苦しんだが、ようやく対応できるようになったのがラウンド16のベネズエラ戦だった。

世界大会上位進出への課題

できればもっと多くの試合を経験したかったが、4試合だけでも大きな経験になったはずだ。煮え切らないパスを繰り返した昨年のチームから、インテンシティーの高い相手にしっかりと守り、攻撃をつくれるようになったのは、今大会の大きな成果だったと思う。

だが、今大会の21人がそのまま20年の東京五輪まで突っ走るわけではない。フランスでは、1歳年下のU-19日本代表が5月29日から歴史ある国際大会に挑んでいる。

今大会のU-20日本代表を見ると、GKと両センターバック、そして堂安はまずまずだったが、他のポジションはかなり力が落ちるように見えた。攻撃陣だけでなく、両サイドバック、ボランチにも、もっともっと力を持った選手がそろっていなければ、世界大会で上位を目指すことなどできない。

「東京五輪」という明確で挑戦しがいのある目標がある現在の「20歳以下」の選手たち。野心あふれる取り組みに期待したい。

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