都議選へ支持率接近 「親小池」と自民

2017/5/29 12:44 (2017/5/29 16:44更新)
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日本経済新聞社の5月の世論調査で、7月2日投開票の東京都議選に向け、小池百合子知事が実質的に率いる地域政党「都民ファーストの会」への支持が21%に上昇した。1カ月前は17%だった。上昇傾向が続くかどうかで、「安倍1強」を揺るがすともいわれる首都決戦の行方は大きく変わる。

小池知事を支持すると答えた人は4月調査に続いて6割を超えた。都民ファーストは知名度不足もあり、小池知事への圧倒的な支持を吸収しきれていない。ただ今回、4ポイントとはいえ上昇したことは、出遅れつつも徐々に浸透してきたあらわれにみえる。

■その差は6ポイント

見逃せないのが、選挙協力で合意した公明党を足した「親小池」でみた支持が、25%まで広がったことだ。トップを走る自民党は31%で、その差は6ポイント。1カ月前は10ポイント離れていた。都民ファーストは地域政党「東京・生活者ネットワーク」とも政策協定を結び、自民党に迫っている。

自民党は4月調査では32%だった。ほぼ横ばいと安定しているが、これから大きく伸ばすような要素はいまのところない。むしろ不安要因を抱えている。

安倍内閣の5月の支持率は56%と、1カ月間で4ポイント低下した。50%台の支持率は歴代内閣でも高水準だ。ただ復興相更迭や森友学園の問題を経ても60%台を維持してきただけに、この変化は無視できない。終盤国会では「共謀罪」法案の参院審議、加計学園の問題がまだくすぶっている。

拮抗状態に近づいた「親小池」と自民党の支持率。このままの傾向で都議選に突入すると、少なくとも、42選挙区のうち7つの1人区と15の2人区での激戦は避けられない。その戦いの趨勢は当然、残りの複数区に波及していく。

小池知事の側近として知られる自民党の若狭勝衆院議員は29日、議員会館で記者会見を開き、都議選で都民ファーストを応援する考えを表明した。これに先立ち、けじめをつけるとして自民党に進退伺を提出した。議員たちはすでに臨戦態勢に入った。

■「決めていない」25%

都議選で投票したい候補者の政党を「まだ決めていない」とした人は4月調査と同じで25%もいた。今後、小池知事側がなんらかの理由で失速する可能性もゼロではない。候補者擁立が間に合わなければ支持を集めたとしても生かせない。

「選挙で大事なのは支持率の水準ではなくトレンドだ。上向いていれば投票日までに大きな差がつく。下向きなら厳しくなる」。国会議員も経験した現職知事はこう語る。

都議選が告示される6月23日までに、「親小池」と自民党はどこまで支持を伸ばしているのか。次の世論調査が注目される。

(犬童文良)

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