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為末大氏「世の中の認識変わる出来事起こしたい」
サッカー元日本代表・岩政大樹が聞く

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2017/6/6 6:30
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<対談を終えて>…人と違う方法で自分の型築く
 為末さんと僕は考え方が似ていると思う。為末さんは100メートル、200メートルでは世界で勝負できないと悟ったところから、ハードラーとしてのキャリアを築いてきた。勝負できるものとして400メートルハードルという立ち位置を見つけ、試行錯誤し、人とは違ったやり方で自分のスタイルを築いた。かなり理屈っぽいが、理屈を考えることでポジションを上げてきたのだと思う。その点に共感している。
 僕もサッカーの世界で、どうやったら生き残れるかを考えてきた。特に30歳を過ぎてから、いろいろ考えるようになった。これなら勝負できるというものを頭の中でつくり出してきた。力勝負ではなく、隙間をみつけて勝負するようになった。
 為末さんの引退後の生き方は現役時代のスタイルと変わっていないように感じた。失敗もしていると話していたが、よく考え抜いてキャリアを築いている。
 僕もいずれサッカー選手をやめるときがくる。しかし、サッカー選手であるいまと、引退後の人生は別のものとは思っていない。サッカー以外の仕事をするかもしれないが、引退の前後は切り離せるものではない。仕事が変わるだけで、転職と変わらない。だから、引退を人生の大事件ととらえることのない自分でいたいと思っている。

為末大(ためすえ・だい) 1978年5月3日、広島市生まれ。法政大から大阪ガスを経て、2004年にプロ選手になる。01年、05年の世界陸上選手権男子400メートルハードルで銅メダルを獲得した。五輪は00年シドニー、04年アテネ、08年北京と3大会連続出場。12年ロンドン五輪出場を逃し、引退した。スポーツ関連事業などを手掛ける「株式会社 侍」の代表取締役。著書に「負けを生かす技術」「諦める力」などがある。

岩政大樹(いわまさ・だいき) 1982年1月30日、山口県生まれ。東京学芸大学から2004年に鹿島入り。屈強なCBとして10年間プレーし、07年からのリーグ3連覇などに貢献。ベストイレブンに3度輝く。08年、日本代表に初選出され、10年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のメンバー入り。14年はタイのテロ・サーサナ、15年から2年間、J2岡山でプレー。今年はJリーグを目指す関東社会人1部リーグの東京ユナイテッドに所属する。J1通算290試合、J2通算82試合。

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