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「東京五輪は絶対メダル」 バレー・古賀紗理那(上)

2017/5/28 6:30
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無駄のない動きは柔らかく、それでいて力強さも感じさせる。セッターからのトスが少々乱れても、体勢を崩しながら強打をコートに打ち込んでいく。バレーボール女子日本代表の古賀紗理那(NEC、21)。2020年東京五輪でのメダル奪回を目指す全日本を担う次代のエースは「東京で絶対にメダルを取りたい。気持ちを出していく」と3年後の飛躍を誓う。

Vプレミアリーグでは攻守の要としてチームを引っ張り、リーグMVPにも選出された

Vプレミアリーグでは攻守の要としてチームを引っ張り、リーグMVPにも選出された

3月、久光製薬と対戦したVプレミアリーグのファイナル第2戦。古賀は臆することなく躍動した。初戦は「力が入りすぎてスイングが小さくなっていた」ため、スパイク決定率は2割台にとどまった。この日は吹っ切れたように思い切りよく腕を振り、4割近い決定率。バックアタックも含め、48本のスパイクを多彩なコースに打ち込んだ。

第1戦に続き、この試合もフルセットにもつれ込む熱戦となったが、チームは持ち味の粘り強い守備と幅広い攻撃を駆使して最後はライバルを振り切った。2連勝でNECは2季ぶりのリーグ制覇。歓喜の渦がコートを包み込んだ。

古賀にとっても2年ぶりの優勝だったが、その意味は大きく違った。前回は内定選手として、高校の大会が終了した後、チームに合流してのもの。後ろには頼れる先輩たちが控えている。「自分のプレーをするだけ。いいとこ取りでした」。いわば怖い物知らず。思い切りやればよかった。

フルで戦い抜いた今回は違う。対戦相手は主力選手の古賀を徹底して研究してくる。同じことの繰り返しでは通用しない。実際に前シーズンは4位にとどまり、1シーズンを戦い抜くことの難しさを痛感した。安定したパフォーマンスを残すためには「試合ごとに課題があり、こなさないといけない」。今季は完璧ではないが、シーズンを通してやりきることができた。

終わってみれば総得点331でリーグ5位(日本選手では3位)。攻撃の中心としての役割を果たす一方で、サーブレシーブなど守備の安定感も際だった。攻守の要としてチームを引っ張った古賀はリーグのMVPにも選出された。それだけに「充実感が違う」との言葉に実感がこもる。

思い知らされた世界との差

一方で、シーズンの最後に神戸で行われた世界クラブ選手権では世界との差を思い知らされた。得点源のエミリア・ニコロバ(ブルガリア)を欠いたこともあったが、グループリーグではボレロ・チューリヒ(スイス)などを相手に1セットも取れず3連敗。海外勢相手では5~8位決定予備戦ディナモ・モスクワ(ロシア)に1セットを奪っただけだった。

最終戦で久光製薬を下して7位となったが、全日本で直面する海外勢の高さとパワーに封じられた形だ。ただ大会を通して「ラリー中に速いクイックとか、海外のチームにはないものが出てくれば勝負できる」と感じる部分もあった。これを全日本でも生かしていきたい。東京五輪で2大会ぶりのメダル獲得へ、立ち止まっている時間はない。(敬称略)

〔日本経済新聞夕刊5月22日掲載〕

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