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タレントパワー、マツコが連覇 新垣、星野が急浮上

タレントパワーランキング2017

『日経エンタテインメント!』が年に1回発表している恒例の「タレントパワーランキング」。2017年の総合1位となったのは、16年に続いてマツコ・デラックス。大きく変動したのが女優陣で、新垣結衣が急浮上して2位についた。昨年、主演を務めて大ヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の効果だ。相手役を演じた星野源も一気にスコアを上げ、昨年の466位から17位へと急浮上した。

【タレントパワー総合TOP100の見方】スコアの表示は、小数点第2位で四捨五入。順位は小数点第2位以下も含めているため、同得点でも異なる順位が出る場合がある。15年、16年の順位は各年2月調査のもの

『日経エンタテインメント!』では、2008年から年1回「タレントパワーランキング」を発表している。アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。

今回対象とした著名人は1280組。16年と同様、直近の人気度を明確にするため、17年2月調査の数字を基にしている。

10回目となる今回の調査。総合1位は昨年に引き続き、マツコ・デラックスだった。月曜から土曜まで、民放各局でレギュラーを持ち、CM契約数は12社でトップクラス。『マツコ会議』(日テレ系)や『夜の巷を徘徊する』(テレ朝系)が定着したことで、一般の人との絡みがさらに多くなり、嘘のないトークに優しさが加わったことが高い支持につながった。

石原さとみが8位にジャンプアップ

大きな変化が見られたのが女優の顔ぶれ。新垣結衣が急浮上して2位の快挙、石原さとみもジャンプアップして8位に入った。12年以降常に上位で、今年も3位をキープした綾瀬はるか以外で、30歳以下の女優が総合トップ10に入るのは、09年の仲間由紀恵以来だ。

新垣は、16年10月期の連ドラ『逃げるは恥だが役に立つ』が決め手に。視聴率10.2%で始まったこの作品を主演として引っ張り、最終回では20.8%を獲得。同時に、誰もが応援したくなる相手役を演じた星野源も、これを機に爆発的に認知度を上げ、昨年の466位から17位へと急上昇した。石原は、7月公開の出演映画『シン・ゴジラ』が興行収入80億円を突破。好評を得た主演連ドラ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』放送中の11月にスコアがアップした。

女優が躍進した分、嵐は4位と順位を落とした。とはいえ、パワースコア45以上の高い水準は保っている。その年の売上金額が最も多かったアーティストに贈られる「日本ゴールドディスク大賞」の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を3年連続で受賞。ソロでは、『NHK紅白歌合戦』の司会を務めた相葉雅紀、4月期の『世界一難しい恋』が平均視聴率12.9%のヒットとなった大野智が順位を上げ、櫻井翔を加えた3人が同スコアで11位に並んだ。

5位には、昨年よりさらに順位を伸ばした中居正広がランクイン。司会者としての信頼感が年々増しており、5月に休業中のベッキーと対談した『金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)は、視聴率24.0%を記録した。16年はSMAPの解散という出来事に揺れたが、ポジティブな姿勢で走り抜けた。

盤石の地位を築くタモリは6位、阿部寛は7位となった。芸能生活40周年を迎えたタモリは、レギュラーの『ブラタモリ』(NHK)が高視聴率を連発したほか、昨年3月に日テレ系で放送された実写版『天才バカボン』の主題歌を担当。赤塚不二夫に恩返しをするような縁に恵まれた。阿部は6年連続で上位10位内に入っている。16年は『疾風ロンド』など映画3本が公開されたほか、連ドラ『スニッファー 嗅覚捜査官』に主演した。

そして、9位タイで大泉洋と博多大吉が初のトップ10入り。大泉は主演映画『アイアムアヒーロー』が興行収入16億円超と健闘。NHK大河『真田丸』の熱演も評価された。博多大吉はコンビの支持も高く15位。相方の博多華丸も34位に入っている。

女優ではほかに、深田恭子が44位から19位へとランクアップ。UQモバイルのCMに代表されるコミカルな演技が評判になった。12月公開の『バイオハザード:ザ・ファイナル』でハリウッドデビューが話題になったローラも、45位から24位へと順位を上げた。

スポーツ選手では、10年ぶりに日本一になった日本ハムのエースである大谷翔平が、179位から27位へと大躍進した。

CMで親しみが増した綾野と桐谷が50位入り

31位から50位では、6年ぶりに活動を再開した宇多田ヒカルが32位に登場。NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』の主題歌となった『花束を君に』の温かい歌詞は、幅広い世代に受け入れられた。

芸人では、渡辺直美が117位から35位にジャンプアップ。MCの仕事が増えたほか、インスタグラムのフォロワー数が日本一となり、10月にはニューヨーク、ロサンゼルス、台北での公演を成功させるなど、世界に通用する才能を印象付けた。17年1月からは、『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)の名物コーナー「ゴチになります!」のメンバーに。

アナウンサーでは、相変わらず水卜麻美の人気が高い。オリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」では4年連続1位となり、勢いは衰えず、76位から37位へとランクアップした。

また、これまでは100位圏外だった芸歴約15年クラスの30代俳優・綾野剛、桐谷健太が、48位と49位に入った。綾野は『日本で一番悪い奴ら』など5タイトルの映画に、桐谷は連ドラ『カインとアベル』などに出演した。この2人に共通しているのは、綾野はNTTドコモ、桐谷はauと、好感度が高く、ストーリー展開も楽しい通信会社のCMに出演していること。実力派俳優に親しみやすさが加わったことがプラスに働いた。

お笑い界の新顔が初登場で滑り込み

51位から100位では、54位に出川哲朗、60位にイモトアヤコと、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)の出演者が存在感を示した。17年2月に「珍獣ハンターイモト」が100カ国目を達成した回で、視聴率22.2%を獲得。ここでイモトの関心度がアップした。

山田孝之も、161位から56位へと大きく上昇。赤西仁とのユニットでのCDデビューや、フェイクドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』など、独自路線の活動が話題となった。

最も飛躍したのは菅田将暉。360位から一気に順位を上げて57位に入った。16年は9本の映画と2本の連ドラ、8本のCMに出演し、多方面で出ずっぱりの1年に。5月に『ダウンタウンなう』(フジ系)に登場したときは、憧れのダウンタウンを前に手紙を読んで号泣し、意外な素顔をさらした。

今回の調査ではお笑い界の新顔もランクイン。15年の『M‐1グランプリ』をきっかけに、16年にバラエティ番組にひっぱりだこになったトレンディエンジェルの斎藤司と、メイプル超合金のカズレーザーが、個人で95位と97位に初登場。彗星(すいせい)のごとく現れたピコ太郎も100位に滑り込んだ。

【調査方法/ランキング作成方法】
[調査概要]アーキテクト「タレントパワーランキング」調査(アーキテクト/http://www.talentsearch.jp/)からデータを入手[調査方法]FAX調査[実施時期]年4回(2月・5月・8月・11月)[調査地域]東京・千葉・埼玉・神奈川[調査対象]タレントを一部入れ替えながら毎回約1200組を調査[調査回答者]アーキテクトの登録モニターより4400人を抽出(調査タレントを4グループに分割。10歳から59歳まで5歳きざみで男女それぞれ50人を抽出。60代は男女それぞれ50人抽出)。

●タレントに関する質問項目
A.各タレントの認知について、次の3段階からひとつ選択してもらった。
(1)名前も顔も知っている(2)名前は知っているが、顔は思い浮かばない(3)このタレントを知らない
B.設問「A」で「(1)名前も顔も知っている」と回答したタレントに対して、「そのタレントがテレビ・映画・雑誌・DVDなどに出ていると関心があるか(見たい・聴きたい・知りたい)」を、次の4段階からひとつ選択してもらった。
(1)とても見たい・聴きたい・知りたい(2)見たい・聴きたい・知りたい(3)見たくない・聴きたくない・知りたくない(4)まったく見たくない・聴きたくない・知りたくない

●認知度、関心度、タレントパワースコアの算出方法
認知度:質問Aで、「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の割合(%)。
関心度:質問Bで、「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」か「(2)見たい・聴きたい・知りたい」と回答した人の合計値(%)。算出母数は質問Aで「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の数。
タレントパワースコア:「認知度」と「関心度」を掛け合わせた値。そのタレントに、どれだけの人たちが引きつけられているか、「人気度」を示す指数。タレントが人々を引きつける力(=タレントパワー)の指標とした。具体的には、「認知度」に「関心度」の加重ポイント(「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」に「(2)見たい・聴きたい・知りたい」の1/3を加えた合計値)を乗じて算出した。

※上記方法で算出した2017年2月時点でのデータを2017年版としている。タレントパワースコアは小数点第2位で四捨五入。順位は小数点第2位以下も含めてつけた。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2017年6月号の記事を再構成]

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