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テニス錦織、歴代強者に劣らず データで実力比較

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2017/5/23 2:00
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テニスの全仏オープンが28日、パリで開幕する。今年は世界ランキング1位のアンディ・マリー(英国)と2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が精彩を欠く一方、「赤土の王者」ことラファエル・ナダル(スペイン)が鮮やかな復活を遂げた。男子シングルスは若手の台頭もあり、群雄割拠の時代にある。日本の錦織圭(日清食品)には今大会、どれだけの勝機があるだろうか。国際テニス連盟やATPなどのデータをもとに錦織と歴代の強豪選手との実力について比べてみた。

四大大会優勝はないが、錦織の戦績は四大大会優勝経験者と比べても悪くはない。むしろ、テニス史上でみてもかなり強い部類の選手だ。

グラフ1の上部は、四大大会でベスト16以上に勝ち進んだことのある461選手を、錦織と同じ27歳時点での四大大会の勝率で比較したものだ。錦織の勝率は69%、四大大会3勝のスタン・バブリンカ(スイス)よりも高く、同世代で四大大会1勝のマリン・チリッチ(クロアチア)とも遜色はない。

グラフ1

グラフ1

2003年、ロジャー・フェデラー(スイス)がウィンブルドン選手権を制し、四大大会初優勝を飾ったのを境に、男子テニスは「ビッグ4」による優勝トロフィー寡占時代が始まる。05年には19歳で全仏を制してナダルが登場、ようやく2人の勢いにやや陰りが見えてきた11年以降、ジョコビッチ、マリーが立ちはだかった。「ビッグ4」はテニス史上でも突き抜けた存在だ。07年にプロに転向し、ベスト4まで勝ち進むには彼らのうち、最低でも1人は倒さなければならない錦織は、選手としてはややアンラッキーな時代に生まれたといえる。

そうした時代背景も考慮に入れて、選手の実力を比較できるのがEloという指標だ。もともとチェスで使われていたもので、何万もの試合の勝敗、対戦相手ごとに奪ったポイント、失ったポイント数などを解析、数値化することで同時代の選手だけでなく、過去の選手と比較できる。

グラフ1の下部は全選手のEloを比較、上位20選手を示したものだ。それぞれの最高ポイントを順に並べている。歴代最強は四大大会12勝のジョコビッチ、16年1月のパフォーマンスがキャリアで最も素晴らしかった。ちなみに錦織はそのとき、全豪オープン準々決勝でジョコビッチに敗れた。当時のジョコビッチは異様に強かったのだ。2位は四大大会3勝のマリー、3位は同11勝、1970~80年代初頭にかけて活躍したビョルン・ボルグ(スウェーデン)、同18勝のフェデラーは4位になる。錦織のベストパフォーマンスは昨年8月、リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した時期であり、四大大会8勝のアンドレ・アガシ(米国)の少し下、同4勝のジム・クーリエ(米国)よりも上だ。

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