オプジーボが初登場2位、16年度の医薬品売上高

2017/5/17 6:30
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米系医薬コンサルティング会社クインタイルズIMS日本法人のアイ・エム・エス・ジャパンは16日、2016年度(16年4月~17年3月)の医療用医薬品の国内売上高(薬価ベース)ランキングを発表した。C型肝炎治療薬の「ハーボニー」が2年連続の首位となったほか、高額な薬価が話題となった小野薬品工業のがん免疫薬「オプジーボ」が2位に入った。

ハーボニーは首位こそ維持したものの、需要が一巡したことから売上高は減少傾向にある。16年4~6月は約700億円を売り上げたが、17年1~3月は約200億円に落ち込んだ。この傾向は続いており、17年度は大きく順位を下げる可能性が高い。

2位に入ったオプジーボは15年度の約6倍の1190億円を売り上げた。患者数の多い肺がんなどに適応が拡大したこともあって順調に販売を伸ばした。16年10~12月だけで見ると約360億円に達しており、ハーボニーを抜いて首位に躍り出ていた。

画期的ながん治療薬として注目されるオプジーボ

画期的ながん治療薬として注目されるオプジーボ

ただ、2月に薬価が半額に引き下げられた影響から、17年1~3月は約260億円と急ブレーキがかかっている。オプジーボは薬価ベースで年1500億円超を売り上げるとの推定で薬価が引き下げられたが、引き下げが無くても1500億円に届かなかった可能性が濃厚だ。

今回大きく順位を下げた医薬品もある。15年度に1000億円を売り上げて4位に入っていた抗血栓症薬の「プラビックス」は、薬価の大幅引き下げと後発医薬品の浸透によるダブルパンチで50%以上の大幅減となり、圏外に消えた。政府の政策誘導もあって後発品の浸透のスピードは加速度的に速まっており、特許切れ医薬品の魅力が薄れている。

企業別の順位は上位に大きな変動はなかったが、10位以下に動きがあった。好調のオプジーボを販売する小野薬品工業は前年度20位から12位に順位を上げた。一方で、ギリアド・サイエンシズはハーボニーの売り上げ急減が響いて6位から14位に落ちた。

エーザイは認知症薬「アリセプト」や消化管潰瘍薬「パリエット」の落ち込みが響き12位から16位に転落。同社は成長戦略に「日本事業の復活」を掲げており、海外で好調の抗がん剤などを軸に再上昇を狙う。

(野村和博)

[日経産業新聞2017年5月17日付]

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