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男子ゴルフ、熟成期の宮里優 地元で2戦連続V
編集委員 吉良幸雄

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2017/5/18 6:30
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地元沖縄の風を背に受け、宮里優作(36)が「プロ日本一」の称号を手にした。18番グリーンの電光掲示板には「優作 一番ちゅーばー(強い)」の文字。15日に本土復帰45周年を迎えた沖縄で、10年ぶりに開催された今季国内メジャー初戦、第85回日本プロ選手権日清カップヌードル杯(11~14日、かねひで喜瀬CC)は宮里優が通算12アンダー、276で2位のブラッド・ケネディ(オーストラリア)に3打差をつけ快勝。2週前の中日クラウンズに続き2試合連続優勝を飾った。3日間首位を走った谷口徹(49)は尾崎将司に次ぐ大会2番目の年長Vを逃し、小平智(27)も史上最年少でのメジャー3冠はならず、ともに8アンダーの3位にとどまった。

ウイニングパットを沈めガッツポーズする宮里優=共同

ウイニングパットを沈めガッツポーズする宮里優=共同

母がゴルフ始めてなければ…

宮里優の実家はコースから車で40分ほどの東村。父・優さん(70)がレッスンを行っている大北ゴルフ練習場はコースと同じ名護市内にあり、まさに地元。父や母・豊子さん(66)は連日、妹の藍(31)も予選ラウンドと最終日に応援に駆けつけ、予選落ちした長男の聖志(40)ともども家族全員で優勝を見届けた。2004年3月のダイキンオーキッド(琉球GC)で藍が、12月のアジア・ジャパン沖縄オープン(那覇GC)では聖志が優勝しており、これで3きょうだいの"地元Vそろい踏み"だ。

宮里優は18番グリーンで短いウイニングパットを入れると、結婚式など祝い事で踊る沖縄伝統の「カチャーシー」を踊り「血が騒いだ。沖縄で勝ちたかった」と破顔一笑した。ツアー通算5勝目で、13年日本シリーズJT杯に次ぐメジャー2勝目。「おやじは『地元で勝ってくれてありがとう』と言って泣いていた。5勝して一人前だと言われていた」と感慨深げ。そして「母の日にいいところを見せられてよかった。おやじにゴルフを教えたのも母。母がゴルフを始めてなかったら、宮里家はなかった」と話した。

「まさか、ここで勝てるとは思ってなかった」。初日は強い風に悩まされ一時は3オーバーまでスコアを落としたのだから、実感がこもる。第1ラウンドの27位から3位、2位と順位を上げ、谷口をうっちゃった。ショットメーカーとして定評があるが、中日クラウンズと同じで今回もパットが安定していた。4日間を通じての平均パット数は1.6852で3位。雷雨の影響でサスペンデッドとなり、4ホールを残した第3ラウンドの18番でバーディーを奪うと、最終ラウンドでも1番で4メートルを決めバーディー発進、8バーディー(2ボギー)を奪った。「時々ドライバーをたたきにいって、グリッププレッシャー(握り具合)が強くなっていた。それがパットにも出ていたから(前夜に)『同じテンションで』とアドバイスした。きょうはいいスイングだった」と優さん。

宮里優作が国内三大大会で初優勝し、記念写真に納まる(左から)聖志、父・優さん、優作、母・豊子さん、藍=共同

宮里優作が国内三大大会で初優勝し、記念写真に納まる(左から)聖志、父・優さん、優作、母・豊子さん、藍=共同

総じてタッチは合っていた

かねひで喜瀬CCのグリーンはリオデジャネイロ五輪コースと同じシーショアパスパラムという芝を使い、芝目が強くアンジュレーションもかなりきつい。1~2メートルのパットは気まぐれに左右に切れやすい。パットの名手・谷口が決勝ラウンド2日間で3パットボギーを5回も重ねるほど手を焼いた。宮里優も初日の2回を含め3パットが4回あったが、総じてタッチは合っていた。今回と舞台が同じ喜瀬CCの10年前の日本プロで7位、3年前の九州オープン(ツアー外競技)は2位に入っており、コースとの相性もよかったという。

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