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打ちのめされたくて… 100キロの連戦に挑む
編集委員 吉田誠一

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2017/5/17 6:30
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6月11日にいわて銀河100kmチャレンジマラソン(岩手)に挑み、さらに7月2日に日光100kmマラソン(栃木)を走る。ウルトラマラソンの連戦を前に、私はわくわくしている。

「バカなこと」に、なぜかわくわく

こういう気分になったのは久しぶりかもしれない。やはり、人には新たなチャレンジが必要なのだと思う。純粋な気持ちで日々のトレーニングに取り組めている。

100キロの大会は2008年から13年の間に4度、走ったことがある。09年のサロマ湖マラソン(北海道)は気象条件に恵まれて9時間20分45秒でこなしたが、13年の柴又100K(東京)は11時間11分44秒を要して体がガタガタになった。柴又の苦闘のダメージが大きかったので、以後、ウルトラマラソンを避けてきた。

にもかかわらず今回、ふと、ウルトラ再挑戦を思い立ったのは、フルマラソンでの不振続きと関係しているのかもしれない。100キロを走って自分をたたき直してみたくなった。

おそらく、身も心もヨレヨレになるだろう。ぐったりして体に力が入らなくなるだろう。途中で「なんでこんなバカなことをしているんだ」と思うだろう。

そんな自分を想像すると、不思議なことに、わくわくしてくる。100キロを連戦すればダウンするだろう。私の「わくわく」の理由はそこにある。

小学校の遠足の前や、初めてのデートの前や、サッカーの欧州チャンピオンズリーグ決勝の前に感じる「わくわく」とは種類が違う。

自分を追い込むことで、新たな世界に踏み込めるのではないか

自分を追い込むことで、新たな世界に踏み込めるのではないか

自分が打ちのめされて、ふにゃふにゃになってしまうことへの期待。エネルギー・ゼロになって倒れ込んでしまうことへの大いなる期待。それは、もしかすると「原点」に立つことへの期待・願望でもあるのかもしれない。

そこまで自分を追い込むことで、新たな力が湧いてくるのではないか、新たな世界に踏み込めるのではないかと、心の奥底で期待しているのかもしれない。

そこから人生をやり直そうとか、生まれ変わろうとか、暗い顔をして深刻に考えているわけではない。とにかく自分を「ゼロ」の状態にしてみたい。そんな興味がある。わくわくの理由を説明すると、そんな感じになる。

冷雨にたたられた3月26日の佐倉朝日健康マラソン(千葉)でも惨敗し、昨季はフルマラソンで1度も3時間半を切れずに終わった。それ以降、ウルトラの連戦に向け、1回のトレーニングで走る距離を徐々に伸ばしてきた。時間が許す限り、ゆっくり長く走っている。

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