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ラグビー日本、海外リーグ参戦で強化 選手層に厚み
19年W杯、アイルランドなどと同組

2017/5/11 2:30
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史上初の3勝を挙げて世界を驚かせた2015年W杯の後、日本代表は大きく変わった。

1つ目の変化は国内のスポーツ界初ともいえる強化策の導入。南半球最高峰のクラブリーグ、スーパーラグビーへの参戦だ。16年に加入した日本のサンウルブズは代表選手を主体に構成する。

まるで野球の侍ジャパンが米大リーグに、サッカー日本代表が欧州チャンピオンズリーグに参戦するような挑戦。日本の選手はニュージーランド(NZ)などの世界のトップクラブと年15試合の真剣勝負に恵まれた。国内シーズンとの日程調整などの課題を残すが、選手層は格段に厚みを増しつつある。

指揮官と戦術も変わった。エディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ(HC)は世界一の練習量と厳しい規律を選手に課した。16年秋に就任したNZ人のジェイミー・ジョセフHCは、選手の自主性を重んじる。

戦術の変化を物語る数字がキックとパスの比率。15年W杯の日本は1対10だった。パスとランを主体に攻めると密集でのボール争奪戦が増え、体力の消耗が激しい。持久力勝負になりやすく、日本選手の長所が生きるとジョーンズ氏は見た。

一方、ジョセフ氏の指揮で行った昨秋の試合では、キックとパスの比率は1対5とキックが増えた。ジョセフ氏はキックを多用して体力を温存、効率的に戦う。NZで多い形だが、キック後の陣形が乱れた局面での攻防には、日本人が苦手とされる判断力が問われる。現状では道半ばだ。

ただ、本番まで2年余り。ジョーンズ氏がW杯直前にややキックを増やす修正を施したように、ジョセフHCもゴールへの針路を描いているはず。

懸念されるのは、15年大会が3度目のW杯だったジョーンズ氏に対し、ジョセフ氏は今回が初めて。しかも開催国の重圧を負う。日本ラグビー協会を中心とした周囲のサポート体勢が問われる。

(谷口誠)

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