2018年11月14日(水)

吉祥寺、西宮北口…「住みたい街」は賃料も高い?

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2017/5/11 6:30
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吉祥寺は駅の近くだと値ごろな物件は探しづらい

吉祥寺は駅の近くだと値ごろな物件は探しづらい

春の引っ越しシーズンが過ぎ、新居での生活を始めた人も多いだろう。職場へのアクセスや家賃との兼ね合いでどこに住むか決めた一方、「いつかはあの地域に住んでみたい」という願望もあるはず。「住みたい街」ランキングは毎年話題になるが、実際に住むとしたらいくらかかるだろうか。リクルート住まいカンパニーが4月までに公表した「SUUMO住みたい街ランキング2017」の賃貸相場から街の魅力を探ってみた。間取りは便宜的に独身~家族構成の少ない段階の世帯などが探しやすそうな1LDKが対象。3LDKなど、より広い間取りで考えたい場合は数万円プラスしてイメージしてほしい。

■吉祥寺と恵比寿の差は7万円だが…

街ごとの賃貸相場(1LDK)と照らし合わせると、関東の10位以内の街はすべて賃貸相場が月10万円を超えており、関西や九州と比べて高さが目立つ。近年「住みたい街」として激しい首位攻防戦をくり広げるのが、どちらも東京都内の吉祥寺と恵比寿だ。今回は2年ぶりに吉祥寺が首位を取り戻した。

「吉祥寺エリア」として目安となる賃貸相場は10万6千円。恵比寿より約7万円低く、首位争いといっても回答者の求めるものがかなり異なる。吉祥寺は今年で開園から100年となる井の頭公園を中心に、自然を生かした街並みが魅力となっている。とくにファミリー層の支持が強い。一方、恵比寿は独身者とDINKS(共働きで子供のいない世帯)による「住みたい」との回答が多く、総合ランクで16年に首位、今回は2位となった。実際に住むかどうかは別として、子育ての環境という観点より「住んでみたい高級住宅街」として選んだようだ。

ただ、本当に住むとなると必ずしも「吉祥寺は恵比寿より安い」とは言いきれないのが難しいところだ。リクルート住まいカンパニーの池本洋一SUUMO編集長は「都内の他の街と比べ、吉祥寺は広めにエリアを認識されている傾向がある」と話す。

不動産業者によっては「吉祥寺駅からバス20分」でも吉祥寺エリアとして掲載してあり、実際には南側を走る京王線の仙川や千歳烏山のほうが近いケースもある。北側も同様で、西武新宿線の武蔵関や上石神井のほうが最寄り駅であっても「吉祥寺から〇分」との表示をまず目立たせる物件もある。実際に吉祥寺駅を通勤に使う場合、値ごろな物件は徒歩15分以上かかる例が少なくない。吉祥寺駅から歩いて10分以内だと、1LDKで月18万~20万円する物件も多い。

半面、家賃がやや高くても「住みたい街」ランキングで躍進したのが品川だ。目安の賃料は1LDKで14万9千円だが、16年の13位から17年は5位へと大幅上昇した。池本編集長は「街の魅力は従来のおしゃれ感だけでなく、再開発、コストパフォーマンス(コスパ)、郊外の中核地域などもキーワードになっている」とみる。

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