2019年8月20日(火)

環境を言い訳にせぬ強さ 若手選手に求めたい

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2017/5/7 6:30
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好調にシーズンを滑り出したオリックス1軍で、外野手の宮崎祐樹選手が見事にカンフル剤の役割を発揮しています。プロ7年目を迎えた30歳。年齢やチーム内の立場から「背水の陣」の覚悟を持って今季に臨んだ彼の活躍を見ると、置かれた環境を決して言い訳にせず、貪欲にのし上がろうとする強さが大切だと改めて感じます。

宮崎は見事なリードオフマンの役割を発揮している=共同

宮崎は見事なリードオフマンの役割を発揮している=共同

昨季23試合の出場にとどまった宮崎選手は春季キャンプをずっと2軍で過ごし、中堅選手でありながら1軍に呼ばれることは一度もありませんでした。正外野手争いに勝負をかけるシーズンとしては非常に厳しいスタートとなりましたが、それでも心が折れることなく、気持ちを切らさずに練習に取り組んでいました。

結果恐れず試合に臨んで

主軸打者として期待された2年目の吉田正尚外野手が開幕前に腰痛で離脱したこともあり、スタメン出場の機会が巡ってくると、宮崎選手はそのチャンスを一発でものにしました。文句一つ言わずに2月のキャンプを耐え、若手主体の春季教育リーグの試合に出場して、腐らずに出番に備えてきた姿勢が実を結んだのでしょう。

現在の打撃好調の要因は、彼の持ち味である積極的に打って出るスタイルを貫き通せていることでしょう。1番という打順に入っても、ファーストストライクからどんどん振っていく姿勢を変えていないことが、よい結果をもたらしています。これから大事になるのは、気持ちの面で「守り」に入らないこと。やっとつかんだチャンスの重要性は当の本人が何よりもわかっているでしょうが、「この状況を守りたい」と考えてはいけません。攻めの気持ちが薄らいで打撃が消極的になれば、最大の持ち味を殺すことになります。「駄目になったら、そのときにまた考える」というぐらいの心構えで、結果を恐れず試合に臨んでほしいと思っています。

宮崎選手のケースは、どんな環境にあっても言い訳せずにそこで結果を出さないことには、先の目標には進めないのだということを教えてくれます。私は現役選手として8年間を過ごした米国で、そのことを強く意識しました。

大リーグ各球団がスプリングトレーニングをするキャンプ地の球場は、どこもバックスクリーンが日本よりも小型で、腕を振る投手の手がはみ出ます。バックスクリーンは打者が白球を見やすくするために設置するものですから、手が出てしまったら大問題です。

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