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様相一変、脅威はいずこに? 外国産馬盛衰史

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2017/5/6 6:30
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東京競馬場で7日に第22回NHKマイルカップ(G1・芝1600メートル)が行われる。1996年に創設された同レースの歴史は、国内での輸入競走馬の盛衰をそのまま映しているといっても過言でない。競馬産業の川上に位置する競走馬生産界は、輸入馬と競う立場にあり、市場開放を巡るルールの設定は長年、業界の最大の関心事と思われていた。だが、今世紀に入って様相は一変。もはや、輸入馬の脅威を口にする人は見当たらない。このレースを切り口に、「内国産馬対輸入馬」の競合の構図がいかに変わってきたかを振り返ってみる。

「マル外ダービー」、出走は1頭

3歳の牡馬、牝馬が出走可能な同レース。今回、登録されている外国産馬はリエノテソーロ(米国産、牝)だけだ。過去5年も出走わずか4頭。2012年と昨年はゼロだった。創設当初は全く状況が違った。96年の第1回は、18頭中実に14頭が外国産。00年までずっと2桁の出走が続き、01年は4頭に減ったが、翌02年は再び10頭に戻った。成績を見ても、当初の6回で国内産馬は2度の3着がやっと。「マル外ダービー」と呼ばれたほどで、外国産馬の牙城といえるレースだった。

当初の状況は、レース創設の意図通りだった。90年代前半、国内の競馬界では輸入馬が急速に台頭。米国やオセアニアの生産界は、強いジャパンマネーを狙って輸入競走馬への障壁撤廃を迫った。当時は輸入馬の出走できるレースの比率が低く、日本ダービーや春秋の天皇賞などの主要レースの多くが、輸入馬に門戸を閉ざしていた。強まる外圧に日本中央競馬会(JRA)は92年、「外国産馬の出走制限緩和8カ年計画」を発表した。

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