9/26 16:00更新 マーケット 記事ランキング

最新の市場情報

※営業日はリアル更新
日経平均株価(円) 20,330.19 -67.39
日経平均先物(円)
大取,17/12月
20,150 -120

[PR]

円ドルダービー

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

外国為替相場はこう読む 金利やイベントに注目
全国学生対抗円ダービー2017

(1/6ページ)
2017/4/29 2:30
共有
保存
印刷
その他

 外国為替相場(がいこくかわせそうば)は私たちの暮らしと密接にかかわっています。第2次安倍政権発足後の円安基調や、トランプ氏の米大統領選当選後の急激な円安など、新聞やテレビのニュースでその動向を意識する機会が増えたのではないでしょうか。しかし、相場の動きを日々の生活の中で実感するのは、海外旅行などごくわずかな場面に限られます。中高生のみなさんの中には「日本のお金(円)の価値が時々刻々と変化している」と言われてもピンとこない人が多いかもしれません。

 為替相場は政治や経済のほか、ときには自然災害の影響も受けて変化します。それだけに銀行や商社など為替取引に直接かかわっているプロでも正確に予想するのは難しいと言われます。一方、為替の動きとその原因を注意深く観察していると、国内外の様々なニュースが経済にどんな形で影響を及ぼしているのかが見えてきます。

 ここでは為替の市場がどんな仕組みになっているのか、相場はどんな要因で動くのかなどをなるべく分かりやすく解説します。為替のニュースは数字ばかりで親しみにくいと感じるかもしれませんが、その裏に隠された人間の営みが見えてくればきっと興味がわくはずです。

<1.為替市場の基本>

■外国為替相場って何?

 国や地域によって流通するお金の種類は異なります。例えば日本では円、米国ではドルが使われています。欧州では多くの国がユーロという共通の通貨を使っています。これらの通貨は限られた国や地域でしか使えません。国を越えてお金をやりとりするときは、通貨を交換しなければならないのです。

 身近な例から考えてみましょう。米国に旅行するときは現地の通貨であるドルを手に入れておかなければ、買い物もできません。そこで出国する前に銀行に行き、円をドルに交換しておく必要が生じます。

 このとき、同じ10万円を持って行っても、受け取るドルの額は日によって(時間によっても)異なります。つまり、違う国との通貨の交換比率(レート)は日々、変動しているのです。これを外国為替相場と呼びます。

■円ドル相場とは?

 一般に円相場といえば、円とドルの交換比率を指します。これは米国が日本にとって重要な貿易相手であるというだけでなく、ドルが世界で最も広く使われる「基軸通貨」だからです。例えば、日本企業が中国など米国以外の企業と取引するときも、ドルでお金をやり取り(決済)することが珍しくありません。

 相場は、新聞やテレビのニュースでは「1ドル=何円何銭」(1銭は1円の100分の1)と1ドルの値段を円で表すのが普通です。仮に、1ドル=110円だった相場が、1ドル=120円になったとしましょう。110円で売られていた1ドルが、120円に値上がりしたわけですから、「ドル高」です。裏返すと円は値下がりしたことになります。数字は110円から120円に増えたのに「円は安くなった(円安)」ので注意が必要です。

 ただ、私たちが銀行に行っても新聞などで報じられるレートで両替してもらえるわけではありません。ニュースで目にする相場は、銀行などの金融機関同士が通貨を売り買いする「インターバンク市場」での値段だからです。個人が銀行でドルを買うと、手数料などを上乗せされるので、少し割高になります。普通の商品でも業者が売り買いする卸売価格に比べ、私たちが店で買う時の小売価格は高くなります。通貨の場合もこれと同じで、新聞に載っている相場は、いわば「卸値」にあたるのです。

■外為市場ではどうやって取引しているの?

 通貨はどこで取引されているのでしょう。新聞やテレビではよく、「東京市場」「ニューヨーク市場」などという表現を使います。しかし通貨の場合、株式のように専用の取引所があるわけではありません。ほとんどの国では、為替を扱う金融機関が、電話や電子ネットワークを通じて直接・間接に取引をしています。これらをひっくるめて「外国為替市場」、略して「外為市場(がいためしじょう)」と呼んでいるのです。

 一般に、「東京外国為替市場」または「東京市場」と言えば日本時間の日中、「ロンドン外国為替市場」「ロンドン市場」と言えば欧州時間の日中、「ニューヨーク外国為替市場」「ニューヨーク市場」と言えば米国時間の日中に行われる取引を指し、取引そのものは全世界で24時間可能です。

 実際の取引はどのように行われるのでしょうか。テレビで円相場のニュースが流れるとき、丸いテーブルを囲んだ人たちがマイクに向かって何かつぶやきながら取引をしている場面を目にしたことがあるのではないでしょうか。為替の仲介業者の担当者(ブローカー)は銀行などから売買注文を受け、それらをつき合わせて取引を成立させています。

 現場をのぞいてみましょう。「円卓」と呼ばれるテーブルを数人のブローカーが囲んでいます。それぞれのブローカーの前には顧客の銀行とつながったマイクとスピーカーが備え付けられています。

 「ニーヨン、ウリ、ニ(24、売り、2)!」。スピーカーからある銀行のディーラー(外貨取引の担当者)の注文が流れます。この暗号のような言葉のうち、「24」は銭の部分を表します。この日の相場が110円台だったとすると、円の単位はみんな分かっているので省略し、「110円24銭」という価格を提示していることになります。「2」は売買高です。ドルの取引は100万ドル単位でするので、全体としては「110円24銭で200万ドルを売る(円を買う)」という意味になります。

 これを聞いたブローカーたちは、一斉に目の前のマイクに向かって「ニーヨン、ウリ、ニ」と連呼します。この声は各ブローカーが担当している銀行に流れます。すると、これを聞いたある銀行が、「マイン(私が買う)!」という声をあげました。これで取引は成立。見ていた記録係が数値を入力し、電光掲示板の数字は新しい相場である「110円24銭」に変わります。

 ちなみに、相場関係者の間では、買う場合は「マイン(mine)」、売る場合は「ユアーズ(yours)」という言葉を使う習わしになっています。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 4ページ
  • 5ページ
  • 6ページ
  • 次へ
共有
保存
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

新着記事一覧

読まれたコラム