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皐月賞と桜花賞、無敗牝馬 経験の浅さに泣く

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2017/4/22 6:30
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ハイレベルな今年の3歳牝馬を代表する2頭が、クラシックで初めて壁にぶち当たった。16日の皐月賞(G1、中山芝2000メートル)で牡馬に挑戦したファンディーナ(栗東・高野友和厩舎)は7着に敗退。9日の桜花賞(同、阪神芝1600メートル)では昨年の2歳女王、ソウルスターリング(美浦・藤沢和雄厩舎)が3着に敗れた。2頭ともデビュー以来全勝の実績を引っ提げて大一番に臨んだが、キャリアはそれぞれ3、4戦。経験の浅さが大きく響いた印象だ。

速いペースに持ち味消され

「今日に関しては力負けですね」――。皐月賞のレース後、ファンディーナの高野調教師はさばさばした様子で完敗を認めた。同馬は3月20日の牝馬限定戦、フラワーカップ(G3、中山芝1800メートル)で2着に5馬身差をつけて圧勝するなど、非凡な能力を示していた。フラワーCからのレース間隔に余裕があることや、1600メートルより長い距離に適性があるとの見方から、牝馬クラシックの桜花賞ではなく皐月賞を選んだ。200万円の追加登録料を払っての参戦。強い今年の牝馬相手より、小粒といわれる牡馬相手の方がくみしやすいとの判断もおそらく働いたのだろう。ファンも牝馬による69年ぶりの皐月賞制覇に期待し、単勝2.4倍の1番人気に支持された。

牝馬のファンディーナ(写真奥の8番)は7着だった(優勝は11番のアルアイン)=共同

牝馬のファンディーナ(写真奥の8番)は7着だった(優勝は11番のアルアイン)=共同

だが、現実は甘くなかった。先行馬群からレースを進め、最後の直線では一旦、先頭に立ったものの、ゴール前の坂で勢いが鈍り、牡馬勢にかわされていった。「それなりのレースはできたし、先頭に立つまでは良かったが……」とは騎手の岩田康誠。敗因は何か。

まずは速いペースでのレース経験がなかった点が挙げられる。デビュー3連勝中(全て芝1800メートル戦)のレース全体のラップをみると、前半1000メートルの通過タイムはフラワーCでの61秒1が最速。初戦と2戦目は道中200メートルごとのラップタイムで13秒台がところどころ記録されるなど、かなりゆるいペースだった。3戦全ての共通点が、ラスト400メートルからラップが一気に速くなったこと。初戦はゴールまで残り600~400メートルで11秒9だったのが、400~200メートルで11秒0にスピードアップ。2戦目では12秒2から10秒7、フラワーCでも12秒4から11秒2へと急加速している。スローペースからラスト400メートルの瞬発力勝負のレースで連勝を飾ってきたことがわかる。

一方、皐月賞は前半1000メートル通過タイムが59秒0とこれまでのレースよりもかなり速かった。しかもレース中で最も遅いラップを記録した残り1000~800メートルの12秒4から、11秒9、11秒4、11秒4と徐々に加速し、ゴール直前のラップも11秒7。持続力のある末脚を求められる流れになった。これまでに経験したことのないペースで持ち味が減殺されたのが大きな敗因といえる。

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