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AI画伯がお絵描き グーグル、ペンの動き模倣

VentureBeat

米グーグルは13日、人工知能(AI)を使ってコンピューターに簡単なスケッチを描かせる研究について初めて言及した。グーグルの研究者2人が取り組むこの研究では、分析ではなく創作に重点が置かれている。AIを使って画像を処理する技術「ディープドリーム」や、AIを使って美術や音楽を創作する活動「プロジェクト・マゼンタ」と同じだ。

コピーにならないようにノイズを付加

グーグルは人が実際に描いたスケッチで再帰ニューラルネットワーク(RNN)を訓練した。人に斧(おの)やカタツムリなど単純なモノの絵を描くよう指示し、AIにそれが何かを当させる実験アプリ「クイック、ドロー!」で集めたスケッチを使った。

「クイック、ドロー!のデータセットを75種類つくるため、未加工のデータから75種類を選んだ。各データセットは7万例のスケッチを収めた訓練セットと、2500例ずつの検証セットとテストセットからなる」。グーグルリサーチのデビッド・ハ氏とダグラス・エック氏は新たな論文「スケッチの神経表象(A Neural Representation of Sketch Drawings)」で、このように説明。元のスケッチをコピーしただけにならないよう、システムにノイズを加えた。

AIに写真の内容をまねさせるアプローチを開発した研究もあったが、ハ氏とエック氏はニューラルネットワークで(画像を線や面の集まりとして表現する)ベクター画像を作成するのはあまり一般的ではないと指摘。もっとも、ニューラルネットワークを使ってベクターフォーマットで漢字を書く研究もあり、ハ氏自身もかつてこの分野に取り組んでいた。

今回の研究で重要なのは、「(ペンを)どの方向に動かし、どこで持ち上げ、どこで描き終えるのか」(ハ氏)など、完全に発達した大人は特に意識していないスケッチ中の動作について調べた点だ。

AIが絵の描き方を手助けする可能性も

直ちにグーグルの主要アプリやサービスの改善につながる可能性は低いが、コンピューターによるこれらのスケッチは見た目が魅力的で、トートバッグやスマートフォンの壁紙への利用が考えられるようになる可能性もある。アーティストの創作活動や、人が絵の描き方を学ぶのも支援できるようになるとハ氏は述べている。

論文によると、このモデルのオープンソース版を近く公開する予定で、人が描いたスケッチのセットも公表する可能性がある。一方、研究をさらに進めるため、システムが美的に優れたものを作る訓練で、人がスケッチを評価する方法を取り入れることも検討している。

By Jordan Novet

(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)

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