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サンウルブズ、今季初勝利導いた陰の工夫と進歩

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2017/4/13 6:30
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スーパーラグビーに参戦2年目となるサンウルブズは、8日のブルズ戦で今季の初白星を挙げた。優勝3度を数える南アフリカの名門を相手に、若手が多い布陣での勝利。サンウルブズというチームの意義を一つ証明する試合にもなった。

もろさ目立つ防御を修正

「ディフェンスの勝利だった」と田辺淳コーチは振り返った。殊勲者の一人、SH田中史朗も「勝因はディフェンス」と声をそろえる。開幕以来、もろさが目立っていたサンウルブズの防御だったが、3つの局面で明らかな進歩が見られた。

3月、パワフルな南ア勢との3連戦で苦しんだのが、密集の横に突っ込むFWの力攻めへの対応だった。サンウルブズのFWの平均体重は南アのクラブより4~5キロほど小さい。もともと不利な局面であるのは確かだが、チームで最も軽いSHが何度も突進の標的になっていたのも痛かった。

「SHとの連係の取り方を変えた」とある選手。ブルズ戦では密集の両脇をFWがきっちり固めることで、SHがタックルに入った回数は前戦の13回から4回に激減した。

守備網の綻びを繕っただけではない。「トラップも仕掛けた」と別の選手は話す。密集の横を監視すべきFWは時折、あえてやや外側に立った。隙あり、と走り込む相手を後方の味方との連係で仕留めるためで、首尾良くボール奪取につながったシーンもあった。

同様に苦戦してきたラインアウトからのモールでも、意思統一の取れた防御で対抗した。そもそもモールを組ませないようにあえてタックルに入らなかったり、逆に低く素早く押して抵抗したり。80分を通して大幅に押される場面はなかった。

3つ目の改善点は、味方がキックした後の追走である。従来は前へ詰めるスピードが鈍く、周囲の味方との連係も不十分。カウンターからたびたびトライを許してきた。

この日はまず2人が素早く前進し、ボールを持つ相手を挟むようにしてタックル。他選手は後方に第2層の防御ラインを形成しつつ、外に広がる。次の展開に備えて、グラウンド上の隙間をなくすためだ。おかげでカウンターからのピンチは大幅に減った。

若手の「心」の成長には経験豊富なメンバーも一役買っている=共同

若手の「心」の成長には経験豊富なメンバーも一役買っている=共同

キック後のチェイスの改善に努めてきたのはここ2週間のこと。密集周辺の守備に至っては僅か1週間での手当てだった。短期間でものにできた理由はコーチ陣の指導力もあるが、選手自身の修正力や対応力の向上を証明しているのだろう。

若い選手の意識にも変化

ブルズ戦で先発したFW8人の平均年齢は25.5歳という若い布陣だった。スーパーラグビーという1つ上の舞台で戦うことで、若い選手の意識が変わりつつある。

「毎日、練習中の自分のプレーや対戦相手の映像を見て確認している。自分が一番変わったのはそこ。ようやくアスリートらしくなりましたかね」。今年スーパーラグビーにデビューしたフランカーの徳永祥尭は笑う。

サンウルブズでは、練習中の各選手のプレーを15~20分の映像にまとめ、すぐにアプリで見ることができるシステムがあるが、「仏作って魂入れず」では宝の持ち腐れに終わるところだった。

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