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日本ハム我慢のとき、ブルペン整備から活路

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2017/4/11 6:30
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開幕から9戦で2勝7敗の単独最下位とスタートからつまずいた昨季の王者、日本ハム。追い打ちをかけるように、右足首痛により打者に専念していた大谷翔平(22)が8日のオリックス戦で今度は左太もも裏の肉離れを発症し戦線離脱。代役を求めようにも、投打両面でキーマンを担える選手などない物ねだりというもの。厚みを増した救援陣でどこまでその穴を埋められるかが当面のカギとなる。

大谷は左太もも裏の肉離れで戦線離脱を余儀なくされた=共同

大谷は左太もも裏の肉離れで戦線離脱を余儀なくされた=共同

開幕から1勝1敗で迎えた2日の西武との3回戦。「おや」と思う投手起用があった。1-5から2点を返して追い上げムードの七回。マウンドに立った3番手左腕、公文克彦(25)が先頭の左打者、2番田代将太郎を三振に切った。当たっている右の3番浅村を迎えたところで右投げに交代かと思いきや、栗山英樹監督は動かない。続投した公文は浅村栄斗を懐へ食い込む内角球で三飛、さらに続く中村剛也はバットを折っての三ゴロ。相手打線の右の中軸が続く大事な局面を任せたところにベンチの厚い信頼がのぞいた。

公文は昨季終了後、大田泰示(26)とともに巨人から来た移籍1年目。吉川光夫、石川慎吾との2対2のトレードは、巨人の「金の卵」だった大田と、パ・リーグ最優秀選手受賞歴のある吉川光に注目が集まり、プロ4年でわずか15試合登板の公文の獲得は副次的、もしくは成長を見越しての先物買いかと目された。

持ち場を与え、パターンを確立

しかし、首脳陣はしっかりその希少性に目を付けていたようだ。投球時に踏み出す右足が軸足を越えて一塁側に出る「クロスステップ」が球界でも珍しいほど極端な独特の投法。角度をつけて対角線に投げ込むクロスファイアと呼ばれる直球は、本人いわく「『まっスラ』になる」。自然にスライダー気味の軌道で打者に向かっていく真っすぐは、右打者の内に食い込み、左打者からは大きく外に逃げていく。この種の球は制球が利きづらく、また甘く入れば右打者の格好の餌食にもなるが、オープン戦ではあえて多くの右打者と当てられながら防御率1点台の成績。見定めてきた吉井理人投手コーチは「どちらかというと右キラー」との意を強くした。内角にも強い中村のバットをへし折ったのもたまたまではないというわけだ。公文も「きっちり右の内角に投げ切れれば抑えられるんじゃないかと思う」と新天地での飛躍を誓っている。

公文に加え、右腕では米球界から7年ぶりに復帰した村田透(31)を補強。ニューフェースでは高卒3年目で191センチの長身から投げ込むキレのいいフォークボールにスケールの大きさを感じさせる石川直也(20)が1軍ブルペン陣に加わった。僅差で追う展開ではこの3人や鍵谷陽平(26)らで反撃を待つ。リードを奪った勝ちパターンでは谷元圭介(32)、宮西尚生(31)、救援に復帰した増井浩俊(32)、クリス・マーティン(30)とつなぐのが開幕当初の布陣だ。公文が象徴するように、「左対左」「右対右」専用でのワンポイント起用はほとんどない。層に厚みを持たせつつ、六回辺りから早々にマウンドに上がり、1イニング、場合によっては回をまたいで投げ切ってほしいというのが首脳陣の考え。打線の左右の並びに応じて起用される回がころころ変わるよりも、きっちり持ち場を与え、登板パターンを確立させたいという思惑がのぞく。

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