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日本代表、18年W杯へ見えてきたプロトタイプ
サッカージャーナリスト 大住良之

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2017/4/7 6:30
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バヒド・ハリルホジッチ監督率いるサッカー日本代表は、3月下旬に行われたFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選でアラブ首長国連邦(UAE)に2-0、タイに4-0と連勝、全10節のうち7節が終了した時点で5勝1分け1敗の勝ち点16に伸ばし、同勝ち点のサウジアラビアを得失点差で抜いて首位に立った。

「本当の勝負はこれから始まる」

B組上位3チームの対戦カード
6月8日・オーストラリア-サウジアラビア
13日・イラク-日本
8月31日・日本-オーストラリア
・UAE-サウジ
9月5日・サウジ-日本
・オーストラリア-タイ

(注)左側がホームチーム

だがこれで出場権獲得が濃厚になったと考えるのは早計だ。残り3節には日本、サウジアラビア、オーストラリアの上位3チームの直接対決がすべて残っており、日本は6月13日にアウェーでイラクと対戦した後、8月31日に埼玉スタジアムでオーストラリアと、そして9月5日にはアウェーでサウジアラビアと戦わなければならない。

「本当の勝負はこれから始まる」というタイ戦後のハリルホジッチ監督の言葉は、心から出たものだ。

とはいえ、ワールドカップ予選には2つの側面がある。第1は、もちろん勝ち抜くことだ。どんな試合内容でも勝ち点を積み重ねて出場権を獲得しなければならない。だが同時に、大きなプレッシャーのかかる予選という舞台での厳しい戦いを通じてチームを成長させ、今度は世界の強豪を相手にしなければならないワールドカップへの準備をする場でもある。

ここに至るまでハリルホジッチ監督には相当な葛藤があったと思う。しかし私は、昨年11月のサウジ戦(2-1の勝利)と、今年3月のUAE戦(2-0の勝利)の2試合を通じて、「ロシア2018のプロトタイプ(原型)」が見えてきたように感じた。

その第1はMF本田圭佑、MF香川真司、FW岡崎慎司という、2010年以来日本代表をけん引してきた3人のアタッカーに頼らず、若い攻撃陣に賭けてみようと決断したことである。

昨年秋の時点では、本田も香川も岡崎も所属クラブで出場機会が極端に減り、コンディションを崩していた。それでも彼らの地力と経験を買って9月に始まった最終予選で起用してきたのだが、11月のサウジ戦を前にその方針を転換し、所属クラブでレギュラーとして活躍している選手を中心に攻撃陣を組んだ。

右に久保裕也、中央に大迫勇也、左に原口元気、そしてトップ下に清武弘嗣という4人である(このころ清武も出場機会が少なかったが、香川や本田と比較するとコンディションがよいと判断された)。このカルテットが攻撃のスピードを上げ、日本は最終予選に入ってから最高の試合を見せてサウジを下した。

そして第2が、34歳の今野泰幸をほぼ2年ぶりに呼び戻すと同時に、新しい形の中盤構成を今年3月のUAE戦で試したことだ。

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