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苦戦のサンウルブズ、チームの大義をもう一度

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2017/4/6 6:30
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スーパーラグビーで開幕5連敗を喫している参戦2年目のサンウルブズ。勝ちきれない試合が多いが、中身を見ると、様々な点で昨年よりよくなっている。

特に攻撃面。いいボールを確保できたときには、効果的に前進できている。ランで前進した距離は1試合平均518メートルで、18チーム中の4位につけている。

相手の傾向に合わせて効果的なサインプレーを使えているし、選手の特長も生かすことができている。ロックのリアキ・モリを筆頭に、FWの第2、第3列にはパンチ力のある選手が多い。福岡堅樹、江見翔太、中鶴隆彰、ジェイミージェリー・タウランギという、今季新加入のメンバーで組むバックスリー(両WTBとFB)もスピードがある。

昨季苦戦したセットプレーも大幅に改善している。昨季はスクラム専門コーチが不在であった。今季はヤマハ発動機で強力スクラムを育てた長谷川慎コーチの参加により、スクラムではマイボールを全て確保できている。

ラインアウトの獲得率も上がった。キックオフも、マイボール時にボールを再確保して攻めるための選択肢を増やすことは必要だが、全体的には悪くない。

組織で守る意識を高めて

それでも勝てないのは、いくつかの理由がある。

昨季からよくなっていないのがタックルの成功率で、全チーム中の最下位のままだ。

ディフェンスは今季から戦術を変えた。密集からやや離れた位置に立つFWの選手や、バックスの外側の選手が前に飛び出す。日本代表が昨秋から取り組んでいるのと同様の形で、相手にプレッシャーをかけ、外のスペースにボールを展開させないようにする狙いがある。

DFシステムの変更に加えて新しい選手が多いサンウルブズにとっては、防御ラインから前に上がるときのコース取りがこれまでと違うので、慣れるまでに時間がかかっているようだ。周囲との呼吸が合わず1人で前に飛び出してしまったり、防御ラインに穴ができてしまったりするときがある。

2015年のワールドカップ(W杯)の日本代表でも気をつけていたことだが、体格で海外勢に劣る日本のチームは守備時に相手選手と1対1になってしまうと厳しい。運動量を増やして、組織で守る意識を高めてほしい。

サンウルブズが今季増やしているキックの後の守備にもやや難がある。

日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が目指しているのは、「アンストラクチャー」と呼ばれる、互いの陣形が乱れた状態からの攻守である。その手段として重視しているのがキックなので、サンウルブズでも多く蹴るのはわかる。

ただ、いつ蹴るという判断をチームとして共有できていない場面がある。明確な意図がなく蹴ってしまうと、追いかける選手が少なかったり、周囲と連係して防御網をつくれなかったりする。特に、後半の終盤など疲労がたまっている時間帯にその傾向が強い。

一部の選手のタックル力など個人の課題もある。3月のチーターズ(南アフリカ)戦やストーマーズ(同)戦では、密集周辺でFWがボールを拾って突進する攻めにずるずる後退して、トライを奪われた。この単純な攻撃に対応するには、個のパワーやタックル力は必須になる。

それでも、試合中に取り得る対策もあった。自陣深くで相手にボールを渡すとパワーで攻められるのだから、サンウルブズはなんとしても敵陣でプレーし続けなければならなかった。しかし、不要な反則や何でもないミスから、簡単に自陣に攻め込ませてしまった。

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