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W杯出場一番乗り ブラジルの正念場はこれから
サッカージャーナリスト 沢田啓明

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2017/3/31 6:30
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3月下旬に行われたサッカーの2018年ワールドカップ(W杯)南米予選の第13節と14節で、ブラジルが見事な試合内容で連勝。4節を残して4位以内を確定し、予選を勝ち抜いて本大会出場を決めた世界最初の国となった。いずれも決してたやすい試合ではなかっただけに、ブラジルの強さが一層際立った。

選手、慌てずひるまず

23日に行われたアウェーのウルグアイ戦では、昨年9月にチッチ氏が監督に就任後の8試合で初めて先制を許した。それも左SBマルセロ(レアル・マドリード)のミスがからんでの失点だったが、ブラジル選手は全く慌てなかった。

19分、左サイドを突破したFWネイマール(バルセロナ)からのパスを受けたセンターハーフのパウリーニョ(広州恒大)が強烈なミドルシュートをたたき込んで同点。52分、CFフィルミーノ(リバプール)のシュートをGKが弾いたところをパウリーニョが押し込む。75分には、自陣からのロングキックを追ってマーカーに走り勝ったネイマールが飛び出してきたGKの頭上を抜く鮮やかなループシュートを決める。さらに、後半の追加タイムも右からのクロスをパウリーニョが胸で押し込んで自身のハットトリックを完成。予選の残り6試合のうち最も困難と思われていた強豪相手のアウェーゲームに4-1と圧勝し、敵地のサポーターを沈黙させた。

その5日後、ブラジルはサンパウロでパラグアイと対戦。試合会場はかつてチッチ監督が多くのタイトルをもたらしたコリンチャンスの本拠地である。

パラグアイは伝統的に堅守カウンターが武器で、ホームに迎えると非常にやりにくい部類の相手だ。

試合の序盤は、ファウルを交えた激しい守備でパラグアイがブラジル選手のスピードと技術に対抗し、ほぼ互角の展開だった。しかし34分、ブラジルはMFフィリッペ・コウチーニョ(リバプール)が右サイドを突破して中へ入り込み、パウリーニョのリターンを受けて左足でファーサイドの隅へ流し込んだ。

その後、ネイマールがPKを獲得したが、GKに阻まれる。嫌なムードになりかけたが、ブラジル選手はひるまなかった。

64分、ネイマールが自陣の深い位置でパスを受けると、中へ入ると見せかけて狭いタッチライン沿いのスペースを強引に突破し、別のマーカーをスピードでぶっちぎって疾走。内側へ切れ込むと、3人に囲まれながらシュート。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールに飛び込んだ。約70メートルもの長距離ドリブルからの圧巻のゴールで、相手に大きなダメージを与えた。さらに、85分にはマルセロが複数の選手との素早いパス交換から左サイドを抜け出し、最後はパウリーニョからのヒールパスを左足で軽やかに流し込む。いずれも意外性に満ちた美しい得点で、3-0の快勝に地元観衆は大喜びだった。

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