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緩と急の美しさ ハリルJ、戦術的中でUAEに雪辱

サッカーW杯、アジア最終予選

サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組第6戦は23日、各地で行われ、日本はアラブ首長国連邦(UAE)のアルアインでUAEに2-0で快勝し、勝ち点を13に伸ばして同組2位を守った。

日本は14分に久保(ヘント)が代表初得点を決め、52分に今野(G大阪)が久保の折り返しを蹴りこんで加点。守備面でも、昨年9月の最終予選初戦で黒星を喫した相手を無失点に封じ込めた。

FW久保の稲光を思わせるランニングショットで、雪辱戦の幕は切って落とされた。右サイド端からDFの裏へ斜めにつけたSB酒井宏(マルセイユ)のパス、その到達点へ走ってダイレクトで狭いニアサイドを抜いた久保の右の一振り。どちらもシャープで、これしかないという精度を誇っていた。

この先制点にたどり着くまでの日本の試合運びが、またとなく優れていた。慌てず、腰も引かない。全員が取るべきポジションに構え、相手ボールに応じてスライドし、寄せる。トリッキーな左利きのO・アブドゥルラフマンを経由するUAEの攻めを、受け止めては無力化しつつ、マイボールになればゆるり、ゆるり。かと思えばスッと攻める。「緩」の合間にふいに挟まる「急」の鋭さがUAEを脅かした。

山口(C大阪)を後衛、今野と香川(ドルトムント)を前衛として中盤に逆三角形を描く。今野が球を奪うのみならず、前線へ躍り出て攻めに推進力を加える。「G大阪の直近3試合を見て、私にアイデアが湧いた」とハリルホジッチ監督は配役の種明かし。「日本の美しい勝利だ」と満足そう。GK川島(メッス)も久々の抜てきに好セーブで応えた。今回は監督の勝利というべきかもしれない。

アルアインのピッチは初夏の宵のように涼しく、ボールを逃すまいと目と足を動かし続ける選手の息づかいが聞こえてくるようだった。長友(インテル・ミラノ)は笑顔も爽やかに「選手でミーティングも繰り返し、集中して監督の要求を実行できた。ガッツリはまりました」。

ハンディがあるはずの相手の庭で底力を示した。UAEには2度続けて敗れていたが、その無念も晴れたのではないか。

(岸名章友)

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