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大阪杯G1昇格、2000メートル路線強化に一歩

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2017/3/25 6:30
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今年からG1に昇格した大阪杯(阪神)の開催が4月2日に迫った。競馬の根幹となる重要な距離のひとつでありながら、春シーズンに古馬G1がひとつも無かった芝2000メートルで施行されるため、注目が集まる。

「春の目標に」現場から歓迎の声

昨年まで、上半期には古馬芝2000メートル以上のG1レースが天皇賞・春(京都芝3200メートル、今年は4月30日)、宝塚記念(阪神芝2200メートル、同6月25日)の2つしかなく、2000メートル路線の実力馬は4、5月に国内で目標とするレースがなかった。そのためレーティング(競走馬の能力を数値化した指標)でG1の水準に到達していた大阪杯をG2からG1に格上げし、目標の無かった2000メートル路線の馬の受け皿とした格好だ。

古馬牡馬が出られる芝2000メートルのG1はこれまで天皇賞・秋しかなかった(写真は昨年の天皇賞・秋)=JRA提供

古馬牡馬が出られる芝2000メートルのG1はこれまで天皇賞・秋しかなかった(写真は昨年の天皇賞・秋)=JRA提供

G1として初めてとなる今回は15頭が登録。昨年の年度代表馬キタサンブラック(牡5)、ダービー馬マカヒキ(牡4)、昨年末の香港でG1を勝ったサトノクラウン(牡5)などの実績馬が名を連ねる。大阪杯に管理馬を出走させるある栗東の調教師は「春に目標となるレースができて良かった」と歓迎する。宝塚記念まで3カ月近く間隔ができ、ドバイ・ターフ(G1、芝1800メートル)などが組まれるドバイの国際競走の開催日(今年は3月25日)から近接した日程など、施行時期に課題は残る。とはいえ、芝2000メートルのG1ができたことは、国内のこの路線を充実させる点で、一歩前進といえる。

日本は2400メートル級を重視

実は春の古馬戦線に限らず、日本には芝2000メートルのG1の数が少ない。昨年までは、牡馬が出られるのは3歳限定の皐月賞(中山)と天皇賞・秋(東京)だけだった。この条件のG1が少ない理由のひとつは主要競馬場のコース形態にあるだろう。東京の芝2000メートルはスタートしてすぐに最初のコーナーを迎えるため、枠順の内外による有利不利の差が大きい。京都でも3歳牝馬限定のG1、秋華賞が芝内回り2000メートルで施行されているが、内回りの分、多頭数では馬群が密集して、スムーズなレースができなくなるおそれが大きい。両競馬場とも入場人員や格の面で東西の中心となる競馬場。その競馬場の芝2000メートルに欠点があるため、真の実力馬を決めるレースを設定しづらい。

加えて、もともと日本の競馬では芝2400メートル級のレースを重要視する傾向がある。最高峰のレースである3歳クラシックの日本ダービーはもちろん、古馬戦線でもジャパンカップ(いずれも東京芝2400メートル、G1)、有馬記念(中山芝2500メートル、同)と、2400メートル級のレースの格がほかのG1と比べても高い。賞金額にその差は表れており、皐月賞が1着賞金1億円、天皇賞・秋が1億5千万円にとどまる一方、日本ダービーは2億円、ジャパンCと有馬記念は3億円にも上る。日本馬の海外遠征でも、競馬界の最大目標はフランスの2400メートルのG1、凱旋門賞制覇とされる。そのため、時期が近い天皇賞・秋のメンバーが手薄になる傾向もある。

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