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なでしこジャパン、「新世代」が見せた可能性
サッカージャーナリスト 大住良之

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2017/3/10 6:30
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サッカーの2019年女子ワールドカップ(フランス)、そして20年の東京五輪を目指すなでしこジャパン(日本女子代表)は3月上旬にポルトガル南部のアルガルベ地方で開催された国際親善大会、アルガルベ・カップに出場。4試合戦って2勝2敗、12チーム中6位となった。

アルガルベ・カップはポルトガル・サッカー協会の招待大会だが、毎年世界のトップチームが集まり、集中的に試合をこなす。国際サッカー連盟(FIFA)も準公式大会と認めている重要な大会である。だが今年は次の世界大会(19年女子ワールドカップ)まで時間があるためか、米国、ドイツ、フランスといった本来の優勝候補が参加せず、新チームに切り替わったばかりのなでしこジャパンでも優勝のチャンスがあるのではないかと期待された。

だが結果は、初戦でスペインに1-2の敗戦を喫し、アイスランドとノルウェーをともに2-0で下したものの、5、6位決定戦ではオランダに2-3で敗れた。

平均年齢24歳、若手を起用

昨年3月のリオデジャネイロ五輪予選で敗れ、08年から指揮をとってきた佐々木則夫監督に代わって高倉麻子監督が就任。昨年は6月と7月に米国(2試合)とスウェーデン(1試合)との3試合(いずれもアウェー)をこなしたが、初戦米国と3-3で引き分けた後は、米国に0-2、スウェーデンに0-3と連敗し、勝利がなかった。

そうしたなかで、高倉監督がキャプテンに抜てきしたFW永里優季が「クラブでのプレーに集中したい」と代表辞退を表明。すでに高倉監督は佐々木監督時代の中心選手であったMF宮間あやなどを選外としていたため、今年のアルガルベ・カップに臨んだメンバーは平均年齢24歳と大幅に若返った。

11年の女子ワールドカップ優勝を経験した選手はDF鮫島彩、DF熊谷紗希、MF宇津木瑠美、MF阪口夢穂、そしてFW岩渕真奈の5人だけ。15年の女子ワールドカップ準優勝メンバーも、この5人に加えてGK山根恵里奈、DF有吉佐織の2人だけだった。

代わって高倉監督が大きな期待をかけたのが、昨年のFIFA女子U-20(20歳以下)ワールドカップ(パプアニューギニア)で3位になったU-20代表チームの選手たちだった。GK平尾知佳(選出されたがケガで参加できず、代わりに24歳の池田咲紀子を選出)、DF北川ひかる、MF長谷川唯、そしてFW籾木結花と、各ラインにひとりずつ昨年のU-20代表を配したのだ。

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