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怪物2世・川岸史果、収穫の女子ゴルフ開幕戦
編集委員 吉良幸雄

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2017/3/9 6:30
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国内女子ツアー今季開幕戦の第30回ダイキンオーキッド(2~5日、沖縄・琉球GC)は「怪物2世」川岸史果(22)の大健闘が話題を呼んだ。父の川岸良兼はツアー通算6勝。破格の飛距離で石川・小松明峰高、日大時代は「怪童」「怪物」と称され日本アマなど数々のタイトルを獲得した。プロ2年目の1990年にはABCラークカップなど年間3勝を挙げ賞金ランク3位に。姉の紘子がゴルフを始めたのにつられクラブを握った史果も、父譲りのロングヒッターだ。小学5、6年ごろで、240~250ヤード飛ばしていたという。ツアー初出場した2009年のNEC軽井沢72では、大会史上最年少の14歳10カ月で予選突破、16位に入っている。

川岸史果の武器は父譲りの飛距離だ=共同

川岸史果の武器は父譲りの飛距離だ=共同

川岸は2日目に65のビッグスコアをたたきだし首位に並ぶと、最終日は後続に2打差をつけスタート。しかし76とスコアを落とし、アン・ソンジュ(韓国)に1打差で逆転負け。杉原輝雄、敏一(91年関西オープン優勝)以来の「父子V」はならなかった。プロ転向8戦目での優勝となれば日本人選手では宮里藍、佐伯三貴の4試合に次ぐ最短Vだった。4日間を通じたパーオン率(73.61%)は、大山志保と並びランク1位。ところが最終日はグリーンを7回外し、5ボギー(1バーディー)をたたいたのが響いた。「風が舞っていて後半はドライバーショットが乱れ、風の読みやラフからのショットがうまくいかなかった」と振り返る。

■「飛距離とセカンドが自信に」

日大高のオーストラリア修学旅行中、シドニーで転倒し骨折した古傷の右足首を昨年12月に内視鏡手術。まだラウンドを重ねると痛みが出るそうで「7番ホールくらいから痛みがあった。10、11番では体が止まってフィニッシュまで行かず左に。ちょっと(足の)影響はあった」。手負いの身にもかかわらず平均飛距離は248ヤードで4位。パーセーブに失敗したアプローチを課題に挙げ、惜敗を悔しがりながら「飛距離とセカンドが自信になった」と収穫を語る。

「怪物2世」には苦闘の日々があった。15年にツアー出場権をかけた予選会、クオリファイングトーナメント(QT)の3次QTまで進み、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)に単年登録。プロ転向しているが、プロテストでは昨夏、足の痛み止めの注射を打ちながら4度目の挑戦でようやく合格(7位)を果たした。今大会でキャディーを務めた日本女子アマ覇者の母、喜多麻子プロは「3回目くらいには、ドライバーイップスみたいになっていた。ティーグラウンドに立っても『怖い』と」。同じ井上透コーチに見てもらっている佐藤信人は「一緒にラウンドしていて、ショットが曲がり出すと修正がきかなくなることがあった」と話す。ただ待望のテスト合格が最良の精神安定剤になったのだろう。「合格が自信になり(ゴルフに)積極的に。気持ちの切り替えやセルフコントロールも成長した」と母。12月初旬のツアー最終予選会は26位でクリア、今季のツアー出場権をつかんだ。

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