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元ロッテ・渡辺俊介氏に聞く WBCかく戦え
06、09年大会連覇に貢献

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2017/2/28 2:00
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「第1回の王貞治監督のときは大塚晶文さん(中日派遣コーチ)を絶対的守護神にして、調子が良かろうが悪かろうが一貫してブレがなかった。第2回の原辰徳監督は決勝ラウンドでダルビッシュ有(現レンジャーズ)を抑えに配置転換したが、事前にどこで使うか明確にしてくれたおかげでブルペンが試合中に迷うことがなかった。各球団ではエースやセットアッパーなど役割が決まっていても、代表ではいつもと違う役回りを求められるときがある。『何でも屋』は少ないので、心の準備をさせる意味でも曖昧にしたままではいけない」

渡辺氏はキーマンの一人に牧田を挙げている=共同

渡辺氏はキーマンの一人に牧田を挙げている=共同

――キーマンは誰か。

「前回大会を知っている牧田和久(西武)は注目している。あとはフォークボールとフォーシームで勝負できるという点で則本昂大(楽天)。この2人は北米、中南米のメジャーリーガーに対しても通用するだろう」

「牧田は私と同じ下手投げだが、WBC球を苦にしていない。滑りにくいのは手が大きくてグリップが効くからだ。速くないのに浮き上がり、伸びてくるような球を持つ。海外に1番いないタイプだ。コントロールもよく、ストライクゾーンの中で勝負できるのは心強い」

「あのテンポの速さも魅力。投球間隔が長いとマウンドであれこれ考えてしまい、余計なプレッシャーを受けやすい。打者もプレッシャーを感じている状況では、どんどん差し込めた方が精神的には有利だ」

――両右腕の起用はポイントになりそうか。

「2人ともハートが強くて経験も豊富。米国や中南米と戦う準決勝以降、調子がよければ抑えで使うのもいいかもしれない。後ろに控えてくれると安心感が出る」

――短期決戦を勝ち抜く上での重要なことは。

渡辺氏はハートが強くて経験も豊富な則本にも注目する=共同

渡辺氏はハートが強くて経験も豊富な則本にも注目する=共同

「楽な戦いはない。1試合勝つたびにほっとしながらの繰り返し。キューバ戦で勝てば気持ちに余裕がでるが、2次リーグまでは1試合負けても終わりではない。私たちも韓国に敗れてははい上がり、ツキもあって優勝できた。何事にも動じないことが肝要だ」

「大谷くんの欠場は残念だが、特別に注目される選手がいなくなった。平均値でいったら日本は世界の中でもトップクラス。かえってチームはまとまりやすいのではないか。彼一人では勝てませんから」

「今回、日本の前評判は高くないが、これだけWBCのために何年も前から準備している国はない。日本ほど高校野球や社会人野球で一発勝負を経験している国もないだろう。一発勝負の戦い方は体に染み込んでいるはずだ。バタバタすることなく自信を持ってほしい」

(聞き手は渡辺岳史)

 渡辺俊介(わたなべ・しゅんすけ) 1976年8月27日生まれ、栃木県出身。新日鉄君津から2000年ドラフト4位でロッテ入団。05年に15勝を挙げて日本一に貢献した。日本代表としては00年シドニー五輪に出場し、06、09年にWBC連覇。13年オフに米レッドソックスとマイナー契約。米独立リーグでプレーした後、15年12月から新日鉄住金かずさマジックの投手兼任コーチとして活動している。

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