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WBCよりシーズン重視 米代表の「内なる敵」
スポーツライター 杉浦大介

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2017/2/27 6:30
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層の厚さは過去最高――。野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の登録メンバーが6日に発表されると、米代表はそう評された。確かに野手陣はスターぞろい。その一方で依然、不安材料も少なからず残っている。過去3大会では惨敗を喫してきた野球王国は"4度目の正直"への準備を整えたといえるのか。

2月上旬、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」には米代表チームの予想ラインアップが記載されていた。ここに並ぶ名前を見る限り、"スター軍団"と呼んで遜色ないメンバーに思える。

特に内野陣の層は厚く、表のメンバーに加え、捕手にはジョナサン・ルクロイ(レンジャーズ)、一塁にはエリック・ホズマー(ロイヤルズ)、二塁手はマーフィーとスター級がもう一枚ずつそろっているのは大きい。クロフォード、アレナドの三遊間の守備力はメジャー最高級。マット・カーペンター(カージナルス)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)といった複数のポジションを守れるユーティリティー野手が控えているのも心強い。またイエリチ、ジョーンズ、スタントン、アンドリュー・マカチェン(パイレーツ)がローテーションする外野陣も問題はなく、隙のないラインアップが構成できそうである。

マイク・トラウト(エンゼルス)、クリス・ブライアント(カブス)、ブライス・ハーパー(ナショナルズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)が出場せず、やはり「ドリームチーム」とは呼べない。たとえそうだとしても、この"選抜チーム"は攻守ともにかなりハイレベルである。米国内でも、スポーツファンに「ゲームを見てみたい」と思わせるのに十分な陣容といえるだろう。

上位進出へ先発投手物足りぬ?

もっとも、それでも上位進出に向けてやはり楽観できないという意見も聞こえてくる。端的にいって、不安論がささやかれる原因は2つ。まず1つめは、過去3大会と同様、先発投手陣が物足りないことだ。

クリス・アーチャー(レイズ、昨季9勝19敗、防御率4.02)、マーカス・ストローマン(ブルージェイズ、同9勝10敗、同4.37)、ダニー・ダフィー(ロイヤルズ、同12勝3敗、同3.51)、タナー・ロアーク(ナショナルズ、同16勝10敗、同2.83)といった先発投手は知名度からみれば最高クラスとはいえない。さらに2次リーグから参加できる「指名投手枠」のソニー・グレイ(アスレチックス)、マイケル・フルマー(タイガース)、J.A.ハップ(ブルージェイズ)、ドリュー・スマイリー(マリナーズ)まで含めても、やはり豪華メンバーとはいえない。

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