/

格安スマホランキング、総合1位はワイモバイル

大手携帯3社の半分以下の料金で利用できる格安スマートフォン(スマホ)が話題となっている。参入する事業者が増え、サービスも多様化してきた。ただ、どの会社を選べばいいのかわからず、いざ乗り換えとなると足踏みする利用者も多いのではないだろうか。そこで乗り換えの参考として、識者3人に上位12社のランキングをつけてもらった。

通信・携帯業界の識者に協力を仰いだ。ジャーナリストの石川温氏、調査会社BCN(東京・千代田)チーフエグゼクティブアナリストの道越一郎氏、MM総研(東京・港)取締役の横田英明氏の3人。料金の安さ、プランの充実度、端末の魅力、カスタマーサポート、速度の5項目について1人5点満点とし評価してもらった。

その結果、第1回「格安スマホランキング」では大手通信会社系のサブブランドが1、2位を占めた。第3位に新興勢力の楽天の格安スマホ「楽天モバイル」が食い込み大手勢を追い上げた。今回の調査では「安かろう、悪かろう」と思われる格安スマホのイメージをくつがえす「速度」が上位の決め手となった。

総合ランキング1位はソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」。月額料金が1980円と低額なのにもかかわらず、回線が混雑する平日昼ごろでも動画をスムーズに再生できるなど圧倒的な速度を出せたため「コストパフォーマンスがいい」(横田氏)との評価が相次いだ。

米アップルの「iPhone」や京セラ製など幅広いメーカーの端末をそろえている。「有名な端末があると、ポイントは高くなる」(道越氏)という。「ヤフーのポイントももらえる」(石川氏)など顧客へのアピール力で底力を見せた。

総合2位はUQコミュニケーションズ(東京・港)の「UQモバイル」。速度はワイモバイルと並ぶ1位で、端末と通信料がセットになったプランの分かりやすさが高評価だった。ただ、大手系の主要プランは2年間の契約が必要となる。

3位の楽天は「ポイントを通信料の支払いにも使える」(石川氏)ことが評価された。大手勢を追い上げる同社は顧客接点となる店舗網の拡大にも積極的だ。

5つの項目のうちプラン充実度、顧客サポート、速度の3項目から項目別の上位企業をピックアップした。

料金プランの充実度1位はビッグローブだ。親が子供のスマホを一括して契約したい場合、親の名義に限って子供の分もまとめてでき手続きの負担が減らせる。「他社にはないサービス」(横田氏)が評価の決め手だった。2位はプラスワン・マーケティング(東京・港)の「フリーテル」とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのトーンモバイル(東京・渋谷)だ。

フリーテルは「使った分だけ支払う料金プランの柔軟性がいい」(道越氏)とし、利用者の選択の幅も広い。トーンの料金プランは1千円で使い放題のできる1つのプランのみだが、「何より分かりやすい」(石川氏)という。スマホ初心者や子供の見守りやシニアの1台目として十分なニーズを満たせる。

顧客サポートで1位だったのは関西電力系ケイ・オプティコム(大阪市)の「マイネオ」だ。マイネオは家族以外でも利用者同士で通信容量を分け合える「フリータンク」の機能をもつ。「発想が面白い」(道越氏)と利用者との絆を重視する姿勢の独自性に注目が集まった。イオンやワイモバイルは店舗数が多く、故障時も気軽に聞ける体制が整っている点が評価につながった。

速度は大手系のワイモバイルとUQコムが1位、3位は格安スマホの老舗であるインターネットイニシアティブ(IIJ)が技術力の強みを見せつけた。フリーテルなど速度測定アプリでは評価が高かった事業者も混雑時間帯に実施した動画のダウンロード再生では速さが落ちた。ただ速度はあくまでも2月7日時点の結果だ。各社の回線増強によって順位が今後変動する可能性もある。

[日経産業新聞 2017年2月20日付]

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン