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ラグビー近鉄 負傷者続出、苦難のシーズン

2017/2/18 6:30
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ラグビートップリーグの近鉄にとって今季は苦難のシーズンだった。まさかの9連敗を喫するなどして3勝12敗、16チーム中13位と過去最低の順位で、入れ替え戦で勝って何とかリーグ残留を決めた。主力に負傷者が相次いだことで上位進出の目算が狂った。

パナソニックに敗れて肩を落とす近鉄フィフティーン(昨年9月)

パナソニックに敗れて肩を落とす近鉄フィフティーン(昨年9月)

1月28日、地域リーグ「トップキュウシュウ」を制した九州電力との入れ替え戦ではスクラムやラインアウトで圧倒して得点を重ね、47-0と大勝。坪井章監督は「強みのセットピース(セットプレー)、フィジカルバトルを前面に出していこうと思っていた。それを示してくれた」と話し、トップリーグ残留に安堵した。

今季の滑り出しは上々だった。昨年8月の開幕戦でサントリーに13-14の惜敗。そのサントリーが今季優勝したことを思えば近鉄の力のほどが分かるのだが、思わぬつまずきに見舞われた。

でん部のけがで9月の2試合を欠場したFBアンドレ・テイラーが、復帰戦となった10月1日のクボタ戦で今度は膝を負傷。次節から4試合連続で欠場するなどし、リーグ戦全15試合のうち6試合の出場にとどまった。チームには傑出したWTBがいないとあって、2012年に世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」でトライ王に輝いたテイラーにはフィニッシャーとしての期待が寄せられていた。常時出場できていれば、6試合もあった7点差以内の惜敗はどう転んでいたか。

伸びた若手、ベテラン追い越す覚悟を

今季加入したナンバー8のジーン・クックもけがで出場は5試合のみ。同じく新加入のCTBクリス・フェアウアイサウティアに至っては開幕戦で膝の前十字靱帯断裂の重傷を負い、以後、戦列に戻ることはなかった。

坪井監督は「得点圏にランナーを進めても3、4番打者がいなかったらしんどい」と野球に例えて窮状を説明した。看板選手が不在の間に野口大輔、宮田一馬ら若手バックス陣が伸びたとはいえ、安定感のあるプレーが目立ったのは35歳のロック、トンプソン・ルークや37歳のSO重光泰昌らで、坪井監督は「まだベテランの力に頼らざるを得ないところがある」と認める。

入れ替え戦が行われた花園ラグビー場。19年ワールドカップに向け、現在は18年9月の完成を目指して大規模な改修工事に入っている。その間は全国高校大会を除いて試合は行われない。長年親しんだ本拠地から一時離れることにトンプソンは入れ替え戦後、「花園は特別な場所。試合に勝ってうれしいけど、さみしい」と話した。改修完了予定の18年度にトップリーグの試合が行われるかどうかは未定。いつか再びチームが花園でプレーするときが来ても、現在の年齢を考えると「そのとき、僕はいないかもしれない」。

もっとも、トンプソンがより気がかりなのはチームの将来だろう。昨年11月に欧州遠征した日本代表メンバーで近鉄からの選出はゼロ。ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチが欲する人材がいないことは、チームの屋台骨を担う若い日本出身者が乏しいことを意味する。長年日本代表で活躍したトンプソンらベテランの衰えを待つのでなく、自らの力で主力を追い越す覚悟が若い選手には求められる。

(合六謙二)

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