2018年10月21日(日)

[FT]インドの大気汚染は中国以上に深刻

FT
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2017/2/15 15:31
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Financial Times

インドが大気汚染を原因とする死者の数で中国を追い抜こうとしている――。米健康影響研究所(HEI)が14日に公表した調査でわかった。大気汚染は環境関連の死因では世界最大の脅威となっている。

同調査によると、中国およびインドは2015年、大気汚染が原因でそれぞれ約110万人が若くして死亡した。最多の中国と2位のインドの差はわずか1万8000人だった。大気汚染は死因では5番目に浮上した。

インドでは料理の煮炊きに家庭で固形燃料を使う。石炭火力発電所や焼き畑、工場からの排煙、自動車の排ガスなどもあり、微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度は世界最悪レベルだ。PM2.5とは、大気中に浮遊する直径2.5マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル以下の微粒子をいう。

PM2.5の濃度が高い中国では、大気汚染による死者数が何年も他国を上回ってきた。

しかし、この10年では大気汚染関連死が若干減少している。一方、インドでは増加した。HEIの調査によると、05年は約90万人だったが、15年には110万人をわずかに下回るまでに増えた。

全世界で見ると、大気汚染が原因の15年の死者数は420万人で、10年前と比べ7.5%増えた。汚染された空気は、死因では今や高コレステロールと肩を並べ、塩分の過剰摂取や肥満をも上回ったことが調査で明らかになった。

HEIのロバート・オキーフ副所長は「世界保健機関(WHO)や世界銀行、国際エネルギー機関(IEA)などでは、大気汚染が世界的に公衆衛生上の大きな課題となっていると認識されている」と言う。「成長著しいアジア諸国ほどその危険が顕著なところはない」

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